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産総研マガジン > Column > 【産総研・研究者漫画】地質図づくり・村岡やよいさんの「風景の見方」
2024/11/06
すべての発明は、研究者たちが日夜手を動かし、数多の壁を乗り越えた先に生まれる。 そばで研究者を支える職員として、成果だけではなく研究という「人の営み」を伝えたいと思いました。 同じ研究所の職員だからこそ聞ける、純度100%の“研究にかける想い”。 取材をもとに構成された、ノンフィクションの漫画を産総研広報・完全内製でお届けします。
村岡さん・取材こぼれ話
「研究室も就職先も、野外調査ができるところを選んだんです。大学の実習で野外調査に行ったら探検みたいですごく楽しかったんですよね~。サークル活動でも、洞穴(どうけつ)研究会に所属して、ヘッドライトや命綱を装備して毎月穴に潜っていました。約300 mのほふく前進でしか進めない洞窟もあって、ほふく前進が上達しましたよ!」
調査のことを話す村岡さんはとても楽しそう。マンガに登場した調査場所の九州に行くのは年間50日くらい。1回の現地入りにつき2週間くらい滞在し、その土地を歩いて調査を行うそうです。
しかし、調査はそれだけではありません。帰ってからの分析も地質調査の大事な仕事。現地で採取した岩石は「薄片」にします。光が通るくらい薄く磨くことで、岩石中にどんな鉱物が含まれているか目で見られるようにする方法です。この他にも、化学組成分析(成分分析)や、分析で得られたデータを解析するなどして、さまざまな観点から「その土地がどういう地質で構成されているか」を深掘りしていきます。
「データが増え、考えるスケールが大きくなると、想像が追いつかなくなっちゃうこともあります。難しいなと感じて行き詰まるとき、偏光顕微鏡をのぞいて岩石の中の鉱物をひたすら数える時間に落ち着きを感じる自分がいます。単純作業なので眠くなることもありますが、そういうときはお菓子をたべて乗り切ります。固くてポリポリするお菓子が効くんですよ」
そんな村岡さんの帰宅後のストレス発散方法は「ちょっと良いアイスを食べること」だそう。全力で共感してしまいました…。岩石のことだけでなく、村岡さんに好きなアイスのことを聞いてみると、弾ける笑顔で答えてくれるかもしれませんね!
地質情報や村岡さんについて、さらに知りたい方はこちらをチェック!
GSJ地質ニュース Vol.10 No.1 「芥屋の大門に見られる柱状節理 / 小松原純子・村岡やよい」 表紙を飾る写真こそ、村岡さんの担当区域の糸島半島に見られる巨大な柱状節理(漫画本編にも出てきたアレ)です!これぞ壮観。いつかこの目で見てみたいものです。
地質図Navi 村岡さんが作成を進めている5万分の1地質図幅は、完成後に右の「地質図Navi」からどなたでもご覧いただけます。
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