産総研:国際連携トピックス

台湾工業技術研究院(ITRI)との合同シンポジウム2021

2021年11月2日、台湾工業技術研究院(ITRI)を主催者としたITRI-AIST合同シンポジウム2021が、産総研とITRIの両研究組織をオンラインで接続して開催されました。産総研より石村理事長、関口執行役員、臼田執行役員、渡利執行役員および研究者等、ITRIからは劉院長、張副院長、蘇所長(ITRI産業科技国際戦略発展所)、楊駐日代表および研究者等、約270名が参加しました。

開会挨拶において石村理事長は、産総研とITRIは、2005年のMOU締結以来、幅広い分野で連携を深め、成果を創出してきたこと、また地球温暖化や多発する自然災害、パンデミックなど、世界が直面する様々な社会課題を解決するための重要なパートナーであることを述べました。これに引き続き、ベンチャー育成を含めたITRIの技術開発戦略、及び産総研第5期の研究戦略に関する基調講演、さらには両機関の研究連携実績の発表とともに、新たな連携構築に向けた3つの技術セッションが行われました。

また、4日には、ITRIラボツアーがオンラインで開催され、ITRIが取り組む研究内容と設備の紹介があり、ITRI研究者と産総研参加者との間で活発な議論が交わされました。

ITRI側参加者の集合写真
産総研側参加者の集合写真
 

第10回世界研究機関長会議の開催

2021年10月2日、STS(Science and Technology in Society)フォーラム第18回年次総会にあわせて、第10回世界研究機関長会議が開催されました。本会議は理化学研究所及び産総研の共同主催によるもので、産総研からは石村理事長、関口執行役員らが出席しました。同イベントは例年、京都国際会館において開催されてきましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により昨年度に引き続きオンラインでの開催となりました。

今年は「科学技術を通したレジリエントな社会への貢献」をテーマに、世界17カ国・地域から25機関が参加しました。会議冒頭の挨拶で石村理事長は、近年の世界規模での感染症拡大や自然災害発生等の大きな課題に対峙するためには世界の研究機関が協調してイノベーションを生み出すことが重要であると述べました。

会議では、サウスカロライナ大学のスーザン・カッター教授、防災科学技術研究所の林春男理事長、ライプニッツ・レジリエンス研究所のクラウス・リーブ教授、科学技術振興機構の濱口道成理事長によるご講演ののち、参加機関による議論が行われました。その中で、「新型コロナウイルスの感染拡大の危機の中、研究が学問分野や国境を越えて展開されること」や「研究機関が科学技術を通したレジリエントな社会の追求のための主要な役割を担うこと」の重要性等を確認し、共同声明してとりまとめることとなりました。

挨拶を述べる石村理事長   オンライン会議で主要参加者たちが映ったスクリーンの写真

 

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