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2023/03/29

COLUMN

マリモの研究

\研究者にきいてみた!/

  • #エネルギー環境制約対応

3/29は「マリモの日」。阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定された日です。

 環境の変化によって、丸くて大きなマリモの群れは世界中で阿寒湖でしか見ることができないそうです。

 産総研でもマリモの研究が!?生物プロセス研究部門 微生物生態工学研究グループの成廣 隆 研究グループ長と中井 亮佑さんに話しを聞きました。

マリモを持つ様子

Q.そもそもマリモって何?

A.マリモは藻類のなかまです。みなさんがよく思い浮かべる丸い形だけがマリモというわけではありません。
 石にくっついたり、綿くずのようだったり、そして丸くなったり、さまざまです。湖の底で回転しながらあらゆる方向に成長してはじめて丸い形になります。

水中のマリモ

Q.産総研ではどんな研究をしているの?

A.マリモの中の細菌を調べています。
 異なる大きさのマリモの中に暮らす細菌を調べたところ、細菌たちの活動が丸いマリモが大きくなるのを助けている可能性が分かってきました。マリモと細菌の研究から、植物の成長を促す新しい細菌を探しています。

研究室のマリモ

 「地域社会との連携によって生まれる研究の種って、まだたくさんあると思うんです」

 その言葉に、研究への熱い思いを感じました。

 成廣さんのグループでは、ほかにも産業廃水を微生物によって処理する技術の研究をしています。(産総研マガジン:微生物工学とゲノム解析で廃水処理に革新を起こす

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