AIST History
産総研は、旧通商産業省工業技術院の15研究所と計量教習所が統合再編して、2001年4月に設立されました。
これらの研究所の中には130年を超える歴史を持つものもあり、多くの研究開発成果をあげてきました。
現在、産総研は、革新的な技術を産業化につなぐための「橋渡し」の機能を強化しながら、公的研究機関として、イノベーションの中核的・先駆的な役割を果たすことを目指しています。
このコーナーでは、前身機関も含めた産総研の長い歴史が生み出した、膨大な研究成果から選びぬいたテーマを年代ごとのリストにして画像による年表で紹介しています。
このページでリンクつきの9テーマは、実物あるいはレプリカなどで展示が行われているテーマです。リンクなしのテーマについても、それぞれの情報をタッチパネルで紹介しています。
1880~1929
- キログラム原器とメートル原器を日本が受領
- 100万分の1全国版地質図を刊行
- 日本初の無線電信実験
- サメ肝油からスクアレンを発見
- 世界に先駆けてTYK無線電話を実用化
- 大電流を容易に処理する水銀整流器を開発
- 絹の強度や伸度を測定するセリグラフを開発
- 国産技術によるアンモニア合成法(東工試法)を開発
1930~1959
- 漆器の可能性を広げた「玉虫塗」技法を開発
- 釉薬・顔料テストピースによるデータベースを構築
- カルボキシメチルセルロースの製法を開発
- 木製飛行機「飛竜」の開発
- 軽質油の製造をめざし、高圧水素ガス圧縮機を開発
- 当時最大となるフェライト単結晶試作に成功
- 日本初のトランジスタ計算機 ETL-MARK・Ⅳ を完成
- 切削加工が不要な金属管液圧バルジ加工法を開発
- 電子翻訳機「やまと」を開発
- PAN系炭素繊維を開発
1960~1969
- 日本初のIC(半導体集積回路)試作に成功
- 近藤博士が希薄合金における電気抵抗極小現象を解明
- グルコースイソメラーゼによる天然甘味料製造技術を開発
- 超LSI製造に用いる電子ビーム露光装置を開発
- 透明導電膜(ITO)の製造技術を開発
1970~1979
- 微細中空ガラス球、シラスバルーンを開発
- ジャカード織の紋紙自動作成・制御技術の開発
- キログラム原器用の超精密天びんを開発
- 海水からウランを採取する吸着剤を開発
- 量子現象を用いたジョセフソン電圧標準システムを構築
- 海水蒸留による高効率の淡水化を実現
- 希土類・コバルト系化合物による強力な永久磁石を開発
1980~1989
- XMOSトランジスタを開発
- 大型水理模型による瀬戸内海の水質汚染シミュレーション
- 活火山の噴火史に注目した火山地質図を発行
- 血圧を下げるペプチドを発見
- 有機化合物のスペクトルデータベースを公開
- アモルファス太陽電池の開発
- 金ナノ粒子の触媒特性を発見
- 立体的な織物をつくる三次元織機を開発
- ニッケル水素電池の負極用合金を開発
- 走査型トンネル顕微鏡の研究
- 超伝導現象を利用したジョセフソン・コンピュータを試作
1990~1999
- 電解砥粒鏡面研磨技術を開発
- 光触媒によるNOx除去技術を開発
- プラスチックを分解できる微生物の発見・分離に成功
- ライフサイクルアセスメント(LCA)の標準規格を確立
- 合成スメクタイト(粘土鉱物)の量産技術を開発
- 水中での溶接・切断の自動化技術を開発
- 二酸化チタンの微粒子薄膜固定化で高性能光触媒を開発
- 多孔質セラミックスを用いた調湿材料を開発
2000~2009
- 遺棄・老巧化した兵器を無害化する技術を開発
- 金属-炭素共晶を利用した超高温定点を開発
- 超高密度記録への途を拓く可視光リソグラフィ技術を開発
- 超微細液滴を射出できるインクジェット技術を開発
- デスクトップ型ジョセフソン電解標準システムを試作
- アボガドロ定数の高精度化に成功
- 常温でセラミック膜を形成する技術(AD法)を開発
- 有機TFT駆動の高精細なカラー液晶ディスプレイを開発
- セラピー効果が認められたアザラシ型ロボット「パロ」を製品化
- 単層カーボンナノチューブの画期的な合成技術を開発
- 化学物質利用の指針となる詳細リスク評価書を刊行
- 世界最高性能の低損失パワーデバイスを開発
- 20万分の1日本シームレス地質図を完成
- HDD用磁気ヘッドに最適な高性能TMR素子を開発
- 完全密閉型遺伝子組換え植物工場を開発
- ロボットシステムを容易に構築するRTミドルウエアを開発
- メタンハイドレートからメタンガスを産出する技術を開発
- 水素ガスバリア性の高い粘土膜プラスチック複合材料を開発
- イッテルビウム光格子時計を開発
- 上肢障害者の生活を支援するロボットアームを開発
- サイバネティックヒューマンHRP-4C「未夢」を開発
2010~
- ヒトiPS細胞の自動培養装置を開発
- サイバネティックヒューマンHRP-4C「未夢」を開発
- 東北地方の貞観地震津波のモデルを解明
- 脳波で伝える「ニューロコミュニケーター」を開発
- 漁獲した魚の鮮度を保つシャーベット状海水氷製氷機を開発
- 暗闇でカラー動画撮像できる赤外線暗視カメラ
- ナノ粒子化でプルシアンブルーのセシウム吸着能を向上
- 被災地生活者支援の小型放射線線量計
- 創薬支援作業用ヒト型ロボット「まほろ」を開発
- 楽曲を自動解析する音楽鑑賞システム「Songle」を開発
- 海底資源開発の活性化につながる「大陸棚延長」に貢献
- 都市鉱山レアメタルを高精度回収するリサイクル技術を開発
- 遺伝子組換え植物を原料としたイヌ用医薬品を開発
- ヒトiPS細胞を生きたまま可視化する技術を開発
- 福島第一原発の廃炉作業現場を調査するロボットを開発
- 高輝度で発光持続性に優れた人工の生物発光酵素を開発
- 単層カーボンナノチューブの量産技術を開発
- 糖鎖マーカーによる肝線維化検査技術を開発
- 水中の放射性セシウム濃度を迅速に測定する技術を開発