世界中で使われる、軽く強い素材PAN系炭素繊維(1959年)
炭素繊維とは、有機繊維を焼成してつくる炭素含有量90%以上の繊維。
比重は鉄の約1/4、強度は約10倍、軽さと強さを兼ね備えた素材です。
1950年代に大阪工業技術試験所で開発されたPAN系炭素繊維は、1970年代からスポーツ用品などに幅広く使われ、いまでは旅客機の機体にも採用されています。
飛行機や自動車に使用されると、その軽さがもたらす燃費向上効果によって、CO2排出量の削減効果が期待できます。