都市鉱山の活用
\研究者にきいてみた!/
5月30日は「ゴミゼロの日」
都市鉱山って知ってますか?ゴミに含まれる金属資源を鉱山に見立てた言葉です。きょうはゴミゼロにちなんで、都市鉱山活用を研究している環境創生研究部門の現場をレポートします!
まず発見したのが都市鉱山周期表。いろんなレアメタルが廃製品の中に眠ってるんですね。
周期表の横には、高さ5 mを超える背のたかーい装置がそびえていました。
これは「四管式気流選別機」。名前どおり、気流(空気)の力で電子基板の電子素子を噴き上げ、重さにおうじてリサイクル可能な部品を自動選別する機械です。
パソコンなどの基板には「タンタルコンデンサー」などレアメタルを含む電子素子が使われています。
気流選別機は、精密に制御された上向きの気流の中に粉砕した部品を投入。重いものは落下、軽いものは浮きあがるというシンプルな性質を利用し、特定の重さの部品を高精度に選別・回収できます。
次に紹介するのは廃品選別用ロボットアーム。
いろんな種類がゴチャ混ぜで、金属混入もあったり…と選別のハードルが高い「廃プラスチックの詰まった袋」を掴みます。
各種センサーの情報から袋の中身を分析・予測。重さや形がバラバラな袋を適切に掴み、AIの力で資源価値別に仕分けてくれます。
最後に訪れたのは、今年度に完成予定の大がかりな施設。
- スマホやタブレットなどの廃端末を機種レベルで自動識別し
- 機種に応じた適切な方法で解体
- 気流選別機などを駆使して狙った部品によりわけて回収する
…という流れで、無人化されたリサイクル処理工場のプロトタイプとなる施設です。
紹介してきたリサイクル技術を実際に使ってもらうためには、処理コストを抑えるのが大事。
気流選別機などシンプルで安価な機器と、機器の精密な制御・高度化。この両輪で処理コストを減らすことが、技術普及のキモなのです。
ゴミゼロという「難問」の解を求めて、研究者たちの挑戦が続きます。
補足(2026年1月21日):本記事の内容は2022年5月30日時点の情報に基づいています。設備や装置の設置状況には変化があります。