「近畿日本酒研究会第4回講演会」の開催のご案内
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より近畿日本酒研究会に格別のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
標記の近畿日本酒研究会第4回講演会を下記のとおり計画いたしました。ご多忙のところ誠に恐縮でございますが、 ご出席を賜りますようお願い申し上げます。講演会では日本酒の味とにおいを分析評価するための新しい技術、 および産総研のゲノム編集に係る研究の状況をご紹介いたします。
また、講演会に引き続き、交流会を開催いたしますので、併せてご出席を賜りますようお願い申し上げます。 敬具
開催概要
日時 |
2024年7月17日(水)15:00~17:30 |
場所 |
産総研関西センターC4棟2階 多目的ホール
大阪府池田市緑丘1-8-31(→アクセス) |
開催形式 |
現地開催のみ(オンラインでの聴講はありません) |
主催 |
産業技術連携推進会議 近畿地域部会 食品バイオ分科会 近畿日本酒研究会 |
共催 |
(国研)産業技術総合研究所関西センター |
参加費 |
無料(交流会は会費3,000円(予定)) |
内容 |
1.近畿日本酒研究会第4回講演会
講演:3件(講演40分+質疑5分)
1)「AIソムリエ:1分・1滴で溶液の化学指紋情報を取得するセンサ」
株式会社ExtenD/産総研センシングシステム研究センター 大曲 新矢 氏
2)「ディスプレイの構造をヒントに! 「AI Olfactory Sensor」」
シャープジャスダロジスティクス株式会社
デバイスソリューション推進部 部長 中島 敏弘 様
3)「生物進化を利用した組み換え体とならない育種技術の開発と自前酵母のブランド化」
産総研バイオメディカル研究部門 間世田 英明 氏
その他:シャープ株式会社様のAIにおいセンサの展示とデモ、その他技術の展示
2.交流会 17:30~19:30
講演会終了後、産総研関西センターC4棟2階ホワイエで交流会を開催いたします。
交流会会費:3,000円(予定) |
申込方法 |
講演会に参加をご希望の方は、7月5日(金)までに、以下のフォームにてお申し込みください。
申込フォーム |
問合せ先 |
近畿日本酒研究会事務局 齋藤(toshi-saito@aist.go.jp) |
チラシ |
講演会チラシ[PDF:337KB] |
沿革・活動
日本酒は、米と麹と水を主原料として日本特有の製法で醸造された酒で、地域ブランド酒の開発は多くの都道府県で取り組んでいる課題です。地域オリジナル酵母や酒米の開発,醸造法の開発などが行われていますが、その中で共通基盤的な課題については産技連を活用して長年取り組んできました。2013年12月に「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録され、これを形成する一要素としての日本酒が大きく注目され始めていて、近年の海外での需要の高まりは輸出動向からも明らかである。さらに2024年には「伝統的酒造り:日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術」がユネスコ無形文化遺産となる見込みであり、2025年の大阪・関西万博において日本酒の海外輸出促進を目指したPR活動が計画されています。
このような背景のもと、2019年7月に産技連の近畿地域部会・食品バイオ分科会のもとに近畿日本酒研究会が設置されました。これまでは、地域でのブランド力向上を目指して新しい酵母や生産プロセスの導入を検討しても、各機関間において先端のバイオ計測・分析装置での再現性のある計測・分析が行えなかったのですが、前身の近畿酒造機関連携WGや本研究会の活動を通して、生産プロセス管理指標となりえる分析データの比較および分析方法が確立しつつあり、各機関が合同で日本酒の生産技術の開発を行える下地が整いつつあります。以上のような取組みは産技連総会においても高く評価されていて、2019年度産技連総会において,前身WGは特に優れた連携活動を行ったものの一つとして感謝状が授与されました。
本研究会は日本酒の生産プロセス管理技術開発課題の指針を得ることを目標とし、日本酒がワインのごとく世界中で嗜好されるという地位を獲得することを大目標としています。これを実現するためには圧倒的に不足する高品位な日本酒の生産量を拡大する必要があり、経験とノウハウに依存してきた伝統的な日本酒生産を安定した工業生産プロセスに移行させることが不可欠であると考えています。2021年は分析技術の高度化に注力し、香気成分分析の機関間再現性を評価することで標準試料の供給体制を整備する必要性を示唆しました。2022年から2023年にかけては有機酸分析に関する機関間再現性の調査を進めております。また今後は化学分析と官能評価の相関性についても調査研究を進めていく予定です。
お問い合せ先
近畿日本酒研究会事務局
産総研関西センター 齋藤 俊幸(近畿日本酒研究会会長)
〒563-8577 大阪府池田市緑丘1-8-31
email : toshi-saito*aist.go.jp (*を@に変えて送付してください)