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メタンハイドレートの研究室【産総研公式X】

2022/08/23

COLUMN

メタンハイドレートの研究室

\研究者にきいてみた!/

  • #エネルギー環境制約対応

メタンハイドレート=カゴ状の水分子内にメタン分子が入った物質です。海底や永久凍土地帯の地層内に氷状に存在しています。

 エネルギープロセス研究部門の長尾 二郎副研究部門長が火を近づけただけで、泡を吹きながら静かに燃えだしました。まさに「燃える氷」ですね!

メタンハイドレートの結晶構造
メタンハイドレートが燃える様子

 低温高圧環境でのみ安定のメタンハイドレート。

 海底などから採取したボーリングコアをそのままの形で分析するには細心の注意が必要です。1枚目の試料切断装置で切断され、2枚目の容器で保存します。

 試料への影響を防ぐため、切断装置の部屋の温度は5℃前後に保たれています。た、確かに寒い…

切断装置
保存容器

 こうして集められた試料の中身を調べるのが、この巨大な「内部構造非破壊評価装置」です。

 仕組みは普通のCTと同じですが、高圧を保ったまま保存容器ごとスキャンできるのが特徴。試料内のメタンハイドレート分布状況をありのままに観察することで、最適な回収地点や回収方法の検討ができるわけです。

内部構造非破壊評価装置

 研究棟の全景。

 大きな試料を扱うため、天井の高い大空間です。手前にズラリと並ぶのは冷却用の液体窒素缶。-196℃の液体窒素で常時試料を冷却中です。続報にも期待です!

研究室の様子

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