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産総研:東北 産技連 東北再生可能エネルギー研究会

東北再生可能エネルギー研究会の設立趣旨と入会のおすすめ

 ※東北再生可能エネルギー研究会は2019年度で終了しました。

 温室効果ガスの排出量削減の動きが加速し、電力の半分以上を再生可能エネルギーと原子力で供給する目標が示されていましたが、平成23年3月11日に発生した東日本大震災により福島第1原子力発電所において大規模な放射能漏れ事故が起こり、にわかに脱原発、再生可能エネルギー推進の機運が高まってきました。

再生可能エネルギーとは、
 1.自然界で起こっている現象から取り出すことができ、一度利用しても再生可能な、枯渇することのないエネルギー資源。
 2.利用する以上の速度で自然に再生するため、将来も持続的な利用が可能なエネルギー源。
 3.自然環境の中で何度でも繰り返し起きている現象から取り出すエネルギーの総称。
とされており、太陽光、風力、波力、水力、地熱、バイオマスなどのエネルギーがこれらに該当します。

 風力や太陽光など大規模利用が期待される再生可能エネルギーもありますが、地域に還元できる資源としては、今後、小規模で地域分散型の再生可能エネルギーの利活用が非常に重要になってくると予想されます。
しかし、これらのエネルギーは、地域により、適否があり、また、費用対効果の面から、活用する場合には事前調査や事前研究が必須となります。
そこで、産総研並びに地域の公設試が積極的に地域分散型エネルギーの開発や利用に取り組み、最終的に地方で自立した再生可能エネルギー安定的に利活用することを目的に、東北再生可能エネルギー研究会を設立致しました。

 本研究会では、講演会や意見交換会を通して、企業の皆様と産総研並びに東北の公設試と共通する課題を抽出し、共同研究などを通して、東北地域での再生可能エネルギーの利活用と地域の活性化を図りたいと考えております。
再生可能エネルギーの利用や開発に関心のある企業の方々の積極的な参加をお待ち致しております。

 
平成31年度 東北再生可能エネルギー研究会 役員
会長
宮城県産業技術総合センター(研究連携推進監 兼 食品バイオ技術部長) 太田 靖
顧問
産業技術総合研究所 東北センター 所長 伊藤 日出男
幹事(各県の担当)
北海道立総合研究機構 工業試験場 エネルギー技術グループ 北口 敏弘
北海道立総合研究機構 工業試験場 エネルギー技術グループ 上出 光志
青森県産業技術センター工業総合研究所 素材エネルギー技術部 赤平 亮
岩手県工業技術センター 電子情報システム部 堀田 昌宏
宮城県産業技術総合センター 材料開発・分析技術部 今野 政憲
宮城県産業技術総合センター 材料開発・分析技術部 佐藤 勲征
山形県工業技術センター 企画調整部連携支援室 松田 義弘
福島県ハイテクプラザ 技術開発部 工業材料科 中山 誠一
秋田県産業技術センター 素形材開発部 遠田 幸生
事務局
秋田県産業技術センター 経徳 敏明
秋田県産業技術センター 遠田 幸生
産業技術総合研究所 仙台青葉サイト 林 拓道
産業技術総合研究所 仙台青葉サイト 郡司 えみ
産業技術総合研究所 東北センター 佐藤 麻樹

東北再生可能エネルギー研究会会則

(名称)
第1条 本会は、東北再生可能エネルギー研究会と称する。 
(目的)
第2条 本会は、再生可能エネルギーに係わる企業及び学・官の交流を通じて、東北地域に根ざした再生可能エネルギーを探求するため、東北6県公設研、産総研及び企業等による情報交換・情報収集等を行いながら、再生可能エネルギーの安定的な供給に向けた課題を抽出し、その課題解決に向け、公設研間や公設研と企業との共同研究などを実施し、最終的には事業化を図ることを目的とする。
(研究会の位置づけ)
第3条 本会は、産業技術連携推進会議 東北地域部会 資源・環境・エネルギー分科会の下部組織とし、東北の広域連携の推進を目指すため、広く企業者の参加を求め、原則公開とする。
(会員)
第4条 東北地域の企業及び学・官の個人加入とする。但し、会長が必要と認めた場合は、東北地域以外の企業等を会員とすることができる。
(会費)
第5条 必要に応じ、その都度、徴収する。
(役員)
第6条 この会に次の役員をおく。
(1)会長 1名、副会長 1名、顧問 若干名、幹事 若干名。
(2)役員会は、会長、副会長、顧問、幹事で構成し、会の運営等について審議する。
(事務局)
第7条 産業技術連携推進会議運営規程第12条8項により会長の属する機関におく。
(事業の内容)
第8条 本会は、第2条の目的を達成するため次のことを行う。
(1)定例総会(年1回、議長は会長があたる)
(2)講演会
(3)企業見学会
(4)情報交換会
(5)その他、役員会で決定した事項。
(会則の変更)
第9条 会則の改正は役員会の議決を経て行う。
(会計年度)
第10条 本会の会計年度は、定例総会から次期定例総会までとする。
付則
本会則は平成24年3月23日から施行する。

>> PDF版(118KB)


東北再生可能エネルギー研究会の活動報告

開催日 行事名 場所 備考
2020.2.7 東北再生可能エネルギー研究会 令和元年度講演会
〜二酸化炭素回収・貯留・再利用の最前線〜
【講演】
○「地球温暖化とCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)」     
日本CCS調査株式会社 代表取締役社長 石井 正一 氏
○「低炭素社会に向けたCO2の分離回収および有価物への転換プロセス」  
株式会社IHI 技術開発本部 技術基盤センター 
物質・エネルギー変換技術グループ 鎌田 博之 氏
SS.仙台ビル(仙台市)  
2019.2.1 東北再生可能エネルギー研究会  平成30年度講演会
〜Power-to-Gasとバイオガス利用〜
【講演】
○「再生可能エネルギーを利用した水素エネルギーシステムについて」      
 東芝エネルギーシステムズ株式会社
水素エネルギー事業統括部 事業開発部 P2G事業開発担当 グループ長 山根 史之 氏 
○ 「食品廃棄物を利用した秋田でのバイオガス発電事例紹介」
株式会社ナチュラルエナジージャパン
代表取締役 芦名 洋亮 氏
SS.仙台ビル(仙台市)  
2018.2.1 東北再生可能エネルギー研究会 平成29年度講演会
~太陽光パネルリサイクルと地域熱利用~
【講演】○使用済太陽光発電モジュールの収集網導入モデル事業の概要
イー・アンド・イーソリューションズ株式会社 代表取締役 白鳥 寿一 氏
○「紫波中央駅前オガールエリアにおける木質バイオマス地域熱供給の取組みについて」
紫波グリーンエネルギー株式会社  マネージャー  中尾 敏夫 氏
小田急仙台ビル(仙台市)  
2017.1.18 東北再生可能エネルギー研究会 平成28年度講演会
〜電池で蓄えるか、水素で蓄えるか〜
【講演】○「リチウムイオン二次電池の研究開発〜産総研省エネルギー研究部門での取り組みを中心に〜」
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 省エネルギー研究部門 エネルギー界面技術グル-プ長 松田 弘文 氏
○「走る蓄電池〜エネルギーの地産化により高まる電気自動車の価値~」
日産自動車株式会社 グローバルEV本部バッテリービジネス部 課長代理 加部俊 氏
○「宮城県の水素エネルギー利活用推進の取組について」
宮城県環境生活部 再生可能エネルギー室 水素エネルギー推進班 技術主査 今野 奈穂 氏
小田急仙台ビル(仙台市)  
2016.9.5 東北再生可能エネルギー研究会 平成28年度見学会 20MW木質バイオマス発電施設(ユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社)

23.6MW玉川ダム水力発電施設(秋田県)
 
2016.1.19 東北再生可能エネルギー研究会 平成27年度講演会
〜東北地方での水素利用を考える〜
【講演】○「CO2フリー水素導入構想と技術開発」
川崎重工業株式会社 技術開発本部 水素チェーン開発センター プロジェクト推進部 部長 洲河 誠一 氏
○「アルカリ水電解による再生可能エネルギーからの水素製造」
旭化成株式会社 環境エネルギー研究開発センター エネルギー材料開発グループ グループ長 臼井 健敏 氏
○「水素社会に向けたHondaの取組み」
本田技研工業株式会社 四輪事業本部 事業企画統括部 スマートコミュニティ企画室 技術主任 中川 尊基 氏
小田急仙台ビル(仙台市)  
2015.1.21 東北再生可能エネルギー研究会 平成26年度講演会
〜電力平準化と熱の輸送利用〜
【講演】○「出力変動緩和制御型風力発電システムについて」
株式会社日立パワーソリューションズ 新エネルギー本部 バッテリーシステム部 主任技師  星野 直樹 氏
○「潜熱蓄熱技術を用いた熱エネルギー輸送技術」
三機工業株式会社 建築設備事業本部 エネルギーソリューションセンター 環境エネルギー推進部 部長  岩井 良博 氏
小田急仙台ビル(仙台市)  
2014.3.4 東北再生可能エネルギー研究会 平成25年度第2回講演会
~エネルギーの輸送・貯蔵と地場エネルギーの活用~
【講演】 ○「水素エネルギーの大規模貯蔵輸送技術」
千代田化工建設(株)水素チェーン事業推進ユニット 技師長 岡田 佳巳 氏
○「アンモニアを用いた水素エネルギーキャリア」
広島大学 先進機能物質研究センター長 教授 小島 由継 氏
○「地中熱交換方式の概要と長期運転実績値」~ボアホール方式・基礎杭方式・水平方式について~ 
三菱マテリアルテクノ(株) 資源・環境・エネルギー事業部 ドリリング部 石上孝 氏
○「地中熱や温泉熱を利用したヒートポンプの納入事例」~農業での事例を中心に~  
ゼネラルヒートポンプ工業(株)営業本部 谷藤 浩二 氏
秋田市(秋田ビューホテル)  
2013.12.4 東北再生可能エネルギー研究会 平成25年度第2回見学会 東北大学大学院 環境科学研究科 本館・工学研究科 管理棟 先進的地中熱システム

東北大学 青葉山キャンパス エコラボ

東北大学大学院 環境科学研究科 本館 スマートビルDC/ACハイブリッド制御システム
 
2013.8.21 東北再生可能エネルギー研究会 平成25年度第1回見学会 東北福祉大学 国見ヶ丘第1キャンパス内 エネルギーセンター

南三陸処理区 バイオマス発電焼却炉・木質バイオマスガス化発電設備
 
2013.7.24 東北再生可能エネルギー研究会 平成25年度第1回講演会
~地域でできる省エネ・発電~ 【講演】 ○「再生可能エネルギーを巡る最近の動向について」
 東北経済産業局 エネルギー対策課 課長 柏 芳郎 氏
○「小型バイナリー発電装置『ヒートリカバリー“HRシリーズ”』について」
 株)IHI 回転機械セクター開発部 バイナリー発電システムグループ 
部長 高橋 俊雄 氏
○「木質バイオマス直接燃焼/バイオマスガス化発電の技術とその経済性(再生可能エネルギー固定価格買取制度利用の課題)」
 中外炉工業(株)開発推進室 バイオマスグループ長 笹内 謙一 氏
○「スマートセンサーを活用した工場の省エネ診断」
 山形県工業技術センター電子情報技術部 研究員 近 尚之 氏
仙台市(仙台青葉サイト)  
2013.2.20 東北再生可能エネルギー研究会 平成24年度第3回講演会
~再生可能エネルギーに関する政策を技術開発に生かす~
【講演】
○「再生可能エネルギー導入普及に向けたNEDOの技術開発」
 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構 新エネルギー部
 統括主幹 徳岡 麻比古 氏
○「産業技術総合研究所の再生可能エネルギーに関する取り組み」
 (独)産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門
 副部門長 宗像 鉄雄 氏
○「PEM型水電解による水素製造の取り組みと今後の展開」
 (株)神鋼環境ソリューション商品市場・技術開発センター
 三宅 明子 氏
○「秋田県の再生可能(未利用)エネルギーへの取り組み」
 秋田県 副知事 橋口 昌道 氏
秋田ビューホテル  
2012.12.20 東北再生可能エネルギー研究会 平成24年度第2回講演会
~再生可能エネルギー供給側とスマートグリッド(利用側)の調和(接点)を考える~
【講演】
○「再生可能エネルギーの現状と課題 ~地域の視点~」
 弘前大学 北日本新エネルギー研究所 
 所長 神本 正行 氏
○「産総研福島研究拠点における再生可能エネルギー研究」
 (独)産業技術総合研究所 企画本部
 副本部長 大和田野 芳郎 氏
○「東松島の環境未来都市の活動と再生可能エネルギーの利用」
 仙台高等専門学校 副校長 内海 康雄 氏
仙台市(仙台青葉サイト)  
2012.10.2 東北再生可能エネルギー研究会 平成24年度第1回見学会 【見学場所】 ○(株)バイオマスパワーしずくいし
○(株)十文字チキンカンパニー
岩手県  
2012.8.6 東北再生可能エネルギー研究会 平成24年度第1回講演会 【講演】 ○「公設試と企業とのエネルギー関連共同研究の取り組みについて」
 (地独)北海道立総合研究機構 産業技術研究本部 工業試験場
 環境エネルギー部 部長 上出 光志 氏
○「スターリングエンジンによる廃棄物焼却熱発電」
 (地独)北海道立総合研究機構 産業技術研究本部
 ものづくり支援センター 岡 喜秋 氏
○「鶏糞のリサイクルについて」
 (株)北陽 北海道支社 星埜宏 氏
仙台市(仙台青葉サイト)  
2012.3.23 東北再生可能エネルギー研究会設立総会及び講演会
【講演】
○ 「昭和基地のエネルギー設備の現状」
 国立極地研究所 助教 菊池 雅行 氏
○「循環型再生可能エネルギーの紹介」
 (株)日立製作所ディフェンスシステム社
 情報システム本部 主管 青木 純一 氏
 装備システム本部 CPM  秋本修  氏
○「地熱発電のしくみと現状」
 東北水力地熱株式会社
湯沢地熱事業所 所長 小田中浩一 氏
仙台市(仙台青葉サイト)  

 
※東北再生可能エネルギー研究会は2019年度で終了しました。

入会をご希望の方は、下記の申込みフォームもしくは、FAX用入会申込書(PDF:56KB)をご使用の上、FAXにてお申込みください。
 
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国立研究開発法人産業技術総合研究所