産総研マガジンは、企業、大学、研究機関などの皆さまと産総研をつなぎ、 時代を切り拓く先端情報を紹介するコミュニケーション・マガジンです。

2023/06/02

COLUMN

位置姿勢推定システムL-C*

\研究者にきいてみた!/

    位置姿勢推定システムL-C*(エル シースター)は、自分の位置と姿勢を正確、かつ手軽に(ココ大事!)測ることができます。(2023/5/29プレスリリース

     なぜ手軽さが大事なの…?開発したデジタルアーキテクチャ研究センター スマートモビリティ研究チームの大石 修士 主任研究員に聞きました。

     「自動運転では、車両位置の正確な把握が大事。正確さを高めるため、従来はたくさんのセンサーを取りつけた専用車体を使っていたんです。でもこれではコストがかかるし、使うハードルも高くなってしまう…。だからわたしたちは、より手軽に位置を測れるシステムの開発に取り組んできました。」

    センサ

     「今回開発したL-C*なら、身近なスマホをセンサーとして使えます。汎用的な3次元地図で高精度に位置姿勢を推定できますし、小型PCでも安定動作。手軽に使えます!」

     位置姿勢の計測は、自動運転のほかロボットの制御や人の行動解析でもキーとなるそう。

     大石さんはどんな形で実用化したい?

    身近なスマホをセンサーとして使う

     「たとえば家から駅やバス停までの交通手段がなく外出が難しくなる『ラストワンマイル』の問題に切り込みたいですね。L-C*を使えば、自分のスマホを電動車いすに取りつけて自動運転に必要なセンサーとして使う、といった応用ができます。外出のハードルが高い方の手助けになればうれしいですね。」

    大石さん

    この記事へのリアクション

    •  

    •  

    •  

    この記事をシェア

    • Xでシェア
    • facebookでシェア
    • LINEでシェア

    掲載記事・産総研との連携・紹介技術・研究成果などにご興味をお持ちの方へ

    産総研マガジンでご紹介している事例や成果、トピックスは、産総研で行われている研究や連携成果の一部です。
    掲載記事に関するお問い合わせのほか、産総研の研究内容・技術サポート・連携・コラボレーションなどに興味をお持ちの方は、
    お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

    国立研究開発法人産業技術総合研究所

    Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST)
    (Japan Corporate Number 7010005005425). All rights reserved.