柏センターは、産総研の「柏の葉エリア」における研究拠点として、2018年11月1日に設立されました。当センター設立に合わせて、情報技術やロボット技術を活用し人に寄り添い人の能力を高めるための研究推進を目的とした「人間拡張研究センター」が活動を開始しました。また、それに先立ち、2018年8月1日より大規模AIクラウド計算システム「ABCI」が本格運用を開始しました。加えて、未来社会を創造する共創リーダーの育成を掲げた「産総研デザインスクール」の活動拠点の1つとしても活用されてきました。
2025年4月からは、人間拡張研究センターの研究活動を社会の機能拡張にまで発展させることを目指して、「人間社会拡張研究部門」が設置されました。同時に、「ウェルビーイング実装研究センター」「セルフケア実装研究センター」「センシング技術研究部門」など複数の研究ユニットとの連携も始まり、分野融合的な研究拠点としての役割を強化しています。さらに、2025年1月20日には、ABCI2.0が「ABCI3.0」へとアップグレードされました。これにより、従来システムと比較してピーク性能が7〜13倍に向上しました。ABC3.0の一般提供により、生成AIをはじめとした最先端AI技術の研究開発・評価・人材育成の加速が期待されています。