第一部後半は、HCI分野の勉強会となり、オンライン配信も併せて開始。
人・機械インタラクションWG HCI勉強会担当の平間宏忠さん(センシング技術部門 スマートインタラクションデバイス研究グループ)が会の趣旨説明を行いました。

第一部後半の進行を務める平間さん
「Human Computer Interaction分野の概要」
後半はインターバース研究グループの大槻麻衣さんによる講演です。

講演中の大槻さん
冒頭の自己紹介では、専門領域としてXR・*²ヒューマンインタフェース・遠隔コミュニケーション・VRトレーニングを挙げていました。
出身県を「うどん県」と表記するなど、楽しい研究者のお一人です。
*²ヒューマンインタフェースとは、人間と機械や道具の間にあるもの全般をターゲットとしており、家電なども含む。
HCIとは、人の知覚・認知特性を理解し、技術の接点=インターフェースをより快適に設計するための理論と技法を扱う研究分野。
今回は、その基礎と概要をわかりやすく紹介しました。
人の視覚の話では、眼球の構造から眼が物体と色を認識する仕組みについて説明し、実際にカラーカードを手に桿体と錐体の割合を体験しました。

カラーカードを使って実際に体験
その他、記憶する、注意を向ける、などの人の認知能力についても、体験しながら学び、、「使いにくい」を避けるためには「人」について知ることが必要であることを紹介しました。
第二部は、環境モニタリング技術WG(環境発電小WG)による2つの講演。
開会挨拶をしたのは、環境モニタリング技術WGの竹村謙信さん(センシング技術研究部門 IoT化学センサ研究グループ)で、産総研九州センターで勤務されています。

竹村謙信さん
「1日周期の気温サイクルを電力変換するエナジーハーベスタ、及びその周辺技術」
センサインテグレーション研究グループの末森浩司さん(つくばセンター)による講演。

末森浩司さん
24時間周期の気温サイクルを電力変換する発電素子について紹介しました。
「昼夜の湿度変化で発電する湿度変動電池の開発と応用」
スマートインタラクションデバイス研究グループの駒﨑友亮さんによる講演。
昼夜の湿度変化を利用して場所を問わず発電する湿度変動電池の技術について紹介しました。
現在は、電池の寿命の改善とさらなるパワーアップに取り組んでいます。
現地参加の方には、「気温変動発電素子」「湿度変動電池」の実機デモをご覧いただきました。
そして最後は記念撮影