人間拡張研究センター ウェルビーイングデバイス研究チームの鈴木宗泰主任研究員と平間宏忠主任研究員が2021年5月27日、産業技術総合研究所(産総研)柏センターで技術研修を検討している大学4年生を対象に技術説明と施設見学を行いました。
今回の参加者は、柏市の隣、野田市にある東京理科大学野田キャンパスの学生です。
技術説明では、平間研究員が人間拡張研究に関わるヒューマンインタフェースの開発について紹介しました。
参加者が機械工学を学んでいる学生ということもあり、ものづくりの観点から話をしました。
続いて鈴木研究員が自身の学生時代を振り返り、当時の卒論や修論のテーマ選択から、現在進めている「人が安心して身につけることができ、様々な部材としても使える可撓性全固体電池」の研究課題にたどり着くまでの経緯について話をしました。
卒論のテーマになりそうな研究内容をいくつか提示しながらも、自分自身でテーマを見つけた方がよい結果につながった経験があることも紹介していました。
鈴木研究員にとっては参加者が同門の後輩だったこともあり、「うっかり力が入ってしまった」そうです。
施設見学では、クリーンルームをはじめ、デバイス製造設備、材料製造設備、計測機器などをご覧いただきました。
技術研修では、柏センターで注力している印刷技術を用いたデバイス開発や、マイクロ流路を用いた機能性材料の開発などに関わりながら、専門的スキル習得だけでなく、「論理的思考」や「伝える力」を身につけることができます。
技術研修で培った力を発揮し、産業界で活躍して欲しいという思いを持って指導にあたっています。
鈴木主任研究員・平間主任研究員からのコメント
課題の発見から成果発信までをやり遂げることが、研究の醍醐味だと感じています。
こちらから提案したことに縛られることなく、自由に研究に取り組んでください。
産総研柏センターは、幅広い研究分野の専門家が集まっていることも特徴のひとつです。
この環境を活用して、普段は全く触れることのないような分野へも興味の幅を広げてみてもらえたら嬉しいです。
人間拡張研究センター ウェルビーイングデバイス研究チーム
鈴木 宗泰 主任研究員
平間 宏忠 主任研究員