ポストデザイン思考のマインドセットとスキルを磨いた8か月。
産総研デザインスクール7期生が2025年2月7日、長いカリキュラムを終え、修了式を迎えました。
スクール生は、企業、団体、自治体、学生、そして産総研職員と、バックグラウンドの異なるメンバーで構成されます。
毎年のことですが、スクール最終日の空間は、スクール生が放つポジティブパワーに満ちています。
産総研デザインスクール修了式の様子をご紹介します。
産総研デザインスクール
<振り返りマップ>
8か月を振り返りながら、神妙な表情で振り返りマップに書き込み始めたスクール生たち。
大変だった課題を乗り越えながら、充実感のある体験に変えて行ったプロセスが表れています。
自分の殻を破り、共創力を磨いた同士には、家族のような絆ができたと言います。
各メンバー宛の色紙にメッセージを書いていました。
<修了に向けての祝辞>
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加藤一実フェロー
皆さんは国際性豊かな選りすぐりの講師の方々から、学術の成果を教授されました。ひとつの課題を設定して、それに挑むにあたっては想定外の困難があったと思います。
蓄積された知識と経験を今後の活動の糧としていただき、所属先に帰任されたら最初に、所属メンバーにアクションすることを強くお願いしたい。 |
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宮崎歴イノベーション人材部長
ここで得た知識と経験、そして仲間との絆は皆さんの大きな力となります。困難に直面した時には、今日のこの日を思い出し、前に進んでください。
デザインスクールの仲間たちに相談してみることもあると思います。
業務の中にデザインスクールでのワクワクした経験を持って帰って欲しい。 |
<KAOSPAILOTによるクリエイティブリーダーシップの振り返り講義>
<修了証授与>
それぞれに、修了証と記念品が渡されました。
チェックアウト 共創リーダー宣言
問い「所属先に持ち帰りたいものは」に対し、宣言してチェックアウトする。
ほとんどのメンバーが、それぞれの言葉で「共創のための場づくり」を挙げていました。
バックグラウンドの異なるメンバーによる共創の場づくりの8か月間だったことが、各人の宣言から伺うことができました。
それぞれの言葉を繋いでいくと、「失敗を恐れずに、種を撒き、みんなで耕しながら前に進んでいく」というセンテンスになり、それは正に産総研の「ともに挑む、つぎを創る」というビジョンそのもの。
産総研デザインスクールを修了した皆さんは、それぞれの所属先に学んだスキルを持ち帰り、ご活躍されています。
産総研の職員もまた、期をまたいだ修了生たちが週一で集まっては議論し、活発に企画を立てて活動していると聞きました。
今回7期のメンバーとして参加したイノベーション人材部のカザウィ理香さんは、まさに人材育成の種まきをする部署で仕事をされています。
年齢も分野も異なる所外の人たちと一緒に取り組んできた8か月を振り返っていただきました。
色々な刺激を受けました。産総研が外からどう見られているのか、国立研究開発法人であることをあらためて意識する機会になりました。
それぞれの立場がある中で、どうにか時間を作りだして話し合いの場を持ってみると、同じだと思っていてもそれぞれの想いが微妙に違っていて、さらに話し合い、新たな到達点を見つけていく作業でした。
芽が出るか出ないかはわからないけれども、種を撒き続けることが何かのきっかけになり、いつかその人の「気づき」につながれば嬉しいです。
2020年から産総研デザインスクールの事務局として携わってきた内丸祐子さんは、普段接することの無い人たちが一緒になってひとつのことを作っていくプロセスを毎年見てきて、学び続けることの大切さを感じています。
皆さんで一緒にやっていきましょうという「場づくり」を今後の業務に活かしていきたいと話してくれました。
小島一浩産総研デザインスクール事務局長 コメント
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2024年度生、7期生の8ヶ月の学びの旅路がここで一旦終了しました。
スキルの獲得だけではなく、共創リーダーとしての態度と能力を経験学習により自己成長、相互成長させてきました。
この成長は、継続的に続けていく学びの旅路です。
産総研デザインスクールでは、事務局、講師陣、メンター陣が学びを支援してきましたが、これからは卒業生が上司・同僚・部下をリードし、支援していくことを期待しています。
また、共創リーダーとして、よりよい未来社会を創造していくことを期待しています。 |
産総研柏センター 広報担当