本書は、産総研が発信してきた研究成果が、どのように社会につながっているのか、研究開発の過程でどのような発見や苦労があったのか、その研究成果がどのような可能性を秘めていると考えているのか――。
そのような産総研の魅力的な成果を、開発に携わった研究者や、今まさに研究開発をしている研究者に、直接、語ってもらうことで、わかりやすくお伝えしようとしたものです。
産総研の研究成果は、遠い将来の科学技術に関するものばかりではありません。身近なところで、すでに活用されているものや、もう少しで技術移転できるようになるものもあります。
専門の研究者でない方にも、本書を通して産総研にご興味をもっていただき、産総研を身近に感じていただくことをねらいとしております。
そして、これをきっかけに、実際に研究現場をのぞいていただき、皆さんと産総研の結びつきが生まれることを期待しております。