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ホーム > 研究成果検索 > 研究ハイライト 日本を分断する大断層の謎が明らかに
新潟県南西部の地質図幅「糸魚川」を刊行し、糸魚川-静岡構造線の最北部を含む地質図幅が全て完成しました。その結果,糸魚川では100万年前以降に急激な隆起活動があったことが明らかとなりました。
日本の地質は糸魚川-静岡構造線を境に大きく異なっています。構造線最北部の東側の北部フォッサ・マグナ地域は著しく隆起していると考えられていますが、いつ、どのように隆起したのか分かっていませんでした。また、この地域は4億年前から現在までの多彩な岩石がみられる貴重な地域で世界ジオパークに認定されています。しかし、急峻な山岳もあるため調査が困難な地域であり、詳細な地質図がない状態でした。
地質調査により、地層の種類や分布、地質構造を明らかにしました。各地層の正確な区分や形成年代を検討した結果、「糸魚川」地域の地質の成り立ちが分かったのです。糸魚川-静岡構造線最北部の西側と東側は連動して変形しており、100万年前以降にkmオーダーの隆起が生じたことが分かりました。また、「糸魚川」地域を含む最北部地域はユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界ではないことも明らかとなりました。
糸魚川-静岡構造線の最北部を含む「白馬岳」「小滝」「糸魚川」地域で隆起の要因や過程を解明する。
シームレス地質情報研究グループ 主任研究員 長森 英明(ながもり ひであき)
情報地質研究グループ 研究グループ長 中澤 努(なかざわ つとむ)
特定フェロー・名古屋大学 竹内 誠(たけうち まこと)
メール:soudan*gsj.jp(*を@に変更して送信下さい。) ウェブ:https://unit.aist.go.jp/igg/ja/index.html
主任研究員 古川 竜太(ふるかわ りゅうた)
メール:ievg-webmaster-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。) ウェブ:https://unit.aist.go.jp/ievg/