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産総研:北海道センター イベント

2017/03/02

2017年3月17日開催 第22回産総研北海道センター講演会 兼 HiNTセミナー(2016年度第7回)
産総研北海道センター講演会兼HiNTセミナーを開催いたします。
皆様の参加をお待ちしております。

日時 2017年3月17日(金) 13時30分~14時30分
場所 産業技術総合研究所北海道センター 第3,4会議室
(バイオテクノロジー研究開発センター(D1棟)2階)
主催 (国研)産業技術総合研究所北海道センター、R&Bパーク札幌大通サテライト(HiNT)
講演者 中西 友子 特任教授
(東京大学大学院 農学生命科学研究科)
講演題目 放射線が拓く植物の新しい世界
概要 植物は周知の通り「水と無機元素」で生育するが、実際に水や無機元素がどのように吸収されているかについての動態はほとんど知られていません。そこで私たちは放射線やラジオアイソトープを利用して水や養分元素の分布ならびに動態についてのリアルタイム可視化解析を行ってきました。
まず、水については、中性子線を用いた植物中の水特異的な像の取得を行い、次に、半減期が僅か2分の15O-標識水を用いて植物が吸収する水動態を定量的に調べました。その結果、植物体内での水循環が初めて明らかになりました。
次に、無機元素については、吸収動態のリアルタイムイメージングを行うべく、数多くのアイソトープを用いたイメージング装置(RRIS)を開発しました。植物体全体のイメージング装置に加え、ミクロイメージングでは画像の高解像度化にも挑戦しているところになります。
使用しているアイソトープは、32P,35S,45Caなど汎用核種の他、28Mgや42Kなどの調製も試みています。また14Cで標識した二酸化炭素ガスの固定動態も可視化できるようになりました。
これらの放射線や放射性同位元素を用いた植物のイメージング解析について、福島事故で問題になった放射性Csの可視化も含めて紹介します。
資料 プログラム

国立研究開発法人産業技術総合研究所