2025/12/04
【開催案内】2026年2月19日(木) 産総研北海道センターシンポジウムin札幌「豊かな北海道の未来へ産総研ができること ~ともに挑む Next Hokkaido~」を開催します。

産総研で行われている研究開発の一部を紹介するとともに、産学官連携の取組についてもご紹介いたします。本シンポジウムが、来場者の皆様に産総研の活動をより深く知っていただく機会となり、皆様の課題解決や新事業創出のヒントとなれば幸いです。 国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は、経済および社会の発展に資する科学技術の研究開発を行う、日本最大級の公的研究機関です。多様な分野で研究開発を推進するとともに、地域イノベーションの創出に貢献するため、全国各地に研究拠点を設けています。 その一つである北海道センターでは、「バイオものづくり」を看板研究として、関連する先端研究を展開するとともに、メタンハイドレートの利活用に関する研究も進めています。また、産学官連携の拠点として「札幌桑園サイト」を設置し、産総研の研究成果の橋渡しや、北海道内における産学官連携活動の推進に取り組んでいます。 産総研北海道センターは、産総研全体の総合力・技術力を活かしながら、多角的な支援を通じて、北海道地域の課題解決や、北海道発イノベーションの創出を目指しています。
本シンポジウムでは、産総研で行われている研究開発の一部を紹介するとともに、産学官連携の取組についてもご紹介いたします。本シンポジウムが、来場者の皆様に産総研の活動をより深く知っていただく機会となり、皆様の課題解決や新事業創出のヒントとなれば幸いです。
| 日時 |
2026年2月19日(木)13:00~17:00 【受付開始 12:30】 |
| 場所 |
ANAクラウンプラザホテル札幌 3階「鳳」
札幌市中央区北3条西1丁目2-9(札幌駅南口より徒歩7分、地下鉄さっぽろ駅21番出口より徒歩1分)
※ライブ配信、アーカイブ配信は行いません。 |
| 申し込み |
事前参加登録をお願いします。(定員250名、先着順受付)【参加無料】
お申し込みはこちらから 申し込み受付開始は年明けを予定しております。
※入場用のQRコードを添付した受付確認メールを自動送信いたします。
※お申し込み後キャンセルされる場合は、自動返信メールに返信する形でキャンセルの旨お知らせください。 |
| 主催 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 北海道センター |
| 後援 |
経済産業省北海道経済産業局、北海道、札幌市、北海道経済連合会、地方独立行政法人北海道立総合研究機構、公益財団法人北海道科学技術総合振興センター、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、国立研究開発法人水産研究・教育機構、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、北海道プライムバイオコミュニティ、「知」の集積と活用の場®産学官連携協議会、一般社団法人北海道バイオ工業会、一般社団法人空知ワイン協会、株式会社AIST Solutions |
プログラム(演題にマウスカーソルを乗せると要旨を表示します)
| 13:00~13:05 |
開会挨拶、趣旨説明
国立研究開発法人産業技術総合研究所 北海道センター 所長 油谷 幸代
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| 13:05~13:10 |
来賓挨拶
経済産業省北海道経済産業局 地域経済部 次長 酒井 哲也 氏
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| 13:10~13:15 |
来賓挨拶
北海道 総合政策部計画局 科学技術振興担当局長 西海 健 氏
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| / 第1部 / 研究紹介(1):バイオ・アグリテクノロジー |
| 13:15~13:40 |
植物で拓く未来のものづくり ―植物バイオものづくりへの挑戦—私たち植物分子生産研究チームは、植物を活用した有用物質の生産、いわゆるバイオものづくりに取り組んでいます。本シンポジウムでは、ホスト植物の改良やそのための技術開発、さらに植物が生み出す有用物質の仕組みの解明など、最新の研究をご紹介するとともに、持続可能な社会の実現に向け、植物バイオが切り拓く未来についても展望をお話しします。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 バイオものづくり研究センター
植物分子生産研究チーム 研究チーム長 坂本 真吾
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| 13:40~14:05 |
土壌微生物と農業害虫の関係性の解明と低殺虫剤農業への応用現代農業において殺虫剤は欠かせない資材ですが、その使用は非標的生物への悪影響や生態系の撹乱など、環境問題の一因となっています。バイオエコノミー戦略やみどりの食料システム戦略が示すように、殺虫剤使用量を削減しつつ持続可能な農業を実現する技術革新が、今まさに求められています。「殺虫剤は減らしたい、しかし品質や収量は維持したい」という課題に対して、本研究では土壌微生物と農業害虫の関係を生態学的・機能的な視点から解明し、その知見を活かした低殺虫剤農業の技術開発に挑戦しています。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 バイオものづくり研究センター
生物共創制御研究チーム 主任研究員 伊藤 英臣
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| 14:05~14:30 |
地域連携に根ざした生物資源循環技術の開発 ―長岡・産総研 生物資源循環BILの取り組みブリッジ・イノベーション・ラボラトリ(BIL)は、産総研が企業ニーズを核とした研究開発を地域大学や自治体等と連携して実施するもので、その成果の橋渡しを通じた地域企業の事業化支援による新産業創出、地域経済活性化および地域社会課題解決を目指しています。生命工学領域では新潟県長岡市において「有機廃棄物を含む生物資源の資源循環」をテーマとした研究開発を実施しており、本講演ではその活動事例をご紹介します。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 バイオものづくり研究センター
応用機能分子デザイン研究チーム 研究チーム長 宮房 孝光
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| 14:30~14:45 |
— 休憩 — |
| / 第2部 / 産学官連携の取り組み |
| 14:45~15:05 |
AIに奪われない面白さを求めて:科学で属人性を支えるワインぶどう栽培の試みワインづくりの「面白さ」は、五感と経験に基づく「勘」に宿ります。しかし不確実なVUCA時代、個の力には限界があります。本発表では、自作アプリによるデータ化や産総研との連携による科学的アプローチがいかに属人性を支えるか、そして、データ化やAI化が人間の仕事を奪いつつある中、全体性(科学・データ)と属人性の融合がどのように新たな「面白さ」を拓きつつあるかについてお話しします。
ワイン用ぶどう農家
一般社団法人空知ワイン協会 事務局 川野 寛 氏
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| 15:05~15:25 |
北海道発ネイチャーポジティブビジネス創出に向けた共創の取り組みネイチャーポジティブ社会の実現に向け、地域は重要なステークホルダーです。産総研はネイチャーポジティブ技術実装研究センターを新設し研究成果の実装による支援を目指す一方、森林資源の新たな価値向上を目指す北海道下川町様と協働しています。今回は、地域との連携を軸にネイチャーポジティブに取り組む企業との共創によって北海道をフィールドとした新たなビジネス創出に向けた産総研グループの取り組みを紹介いたします。
株式会社AIST Solutions コーディネート事業本部
コーディネータ 及川 隆信 氏
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| / 第3部 / 研究紹介(2):エネルギー、IT・AIテクノロジー |
| 15:25~15:50 |
国産メタンハイドレート資源の可能性と持続可能な開発戦略 当研究所では、メタンハイドレートを含む天然堆積物の分析を通じ、国産資源として期待される天然メタンハイドレートの資源開発に取り組んでいます。本講演では、最新の天然堆積物分析結果を紹介するとともに、カーボンニュートラル社会の実現を踏まえた新しい資源開発の方向性について議論します。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 エネルギープロセス研究部門
メタンハイドレート生産技術研究グループ 研究グループ長 神 裕介
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| 15:50~16:05 |
— 休憩 — |
| 16:05~16:30 |
バイオものづくりに貢献する“AI×バイオ”技術大規模言語モデル(LLM)の進展は自然言語処理の領域を越えて生命科学へと拡大し、膨大なゲノム・タンパク質データの解析や機能予測、分子設計を支援する新たな手法として定着しつつあります。近年は生成モデルを核とした「生成バイオAI」が、酵素設計、微生物生産系の最適化、遺伝子制御ネットワークの理解など、バイオものづくりに直結する技術革新を促しています。講演では、これらAI技術の最新動向とその実用化に向けた課題を概説するとともに、バイオ情報工学研究チームが進める研究について紹介します。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 バイオものづくり研究センター
バイオ情報工学研究チーム 研究チーム長 平野 悠
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| 16:30~16:55 |
量子・AI 融合技術ビジネス開発グローバル研究センターの活動紹介近年、量子コンピュータによる計算優位性が示され、国の政策も伴って、その開発が盛んになっている状況である。その中で2023年7月に量子・AI 融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)が設立された。昨年度末までに導入された量子古典融合計算環境や極低温評価装置を用いて、量子コンピュータのユースケースの開発や次世代以降の量子の開発について紹介する。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター
副センター長 吉田 良行
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| 16:55~17:00 |
閉会挨拶
株式会社AIST Solutions 常務執行役員CTO 田村 具博
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ポスター掲示 ※ポスターセッションの時間は設けておりません。講演開始前・休憩時間中にご覧ください。
産総研グループや第一次産業に関する先端技術を紹介するポスターなど約20件を掲示予定
リーフレット
こちらからリーフレットを ダウンロードできます【準備中】
お問い合わせ
産業技術総合研究所北海道センター 産学官連携推進室 シンポジウム事務局
電話 011-857-8400(代表)E-Mail tbf-hokkaido-ml@aist.go.jp
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