産総研北海道センターシンポジウムin釧路

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 根釧地域の農林水産業と関係が深い産総研の技術シーズを紹介し、企業、大学、研究機関等との連携を促進することにより農商工連携イノベーションを推進し、更には、全道、全国への展開を目指すべく産総研北海道センターシンポジウムin釧路「多様な地域資源を活かした北海道発イノベーションの創出を目指して」を開催いたします。 地域経済は、少子高齢化の進展に伴う労働力人口の減少や経済のグローバル化などによりかつてない厳しい環境に直面しています。地域の持続可能な発展を実現するためには、地域発のイノベーション創出が必要不可欠です。国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は、全国に展開する研究拠点のリソースと研究成果を活用し、オープンイノベーションハブとして積極的な地域連携を推進しています。特に北海道センターでは、「第一次産業の高度化を核とした農商工連携イノベーションの推進」をミッションに掲げ、北海道の第一次産業における課題解決を中心として、地域課題の解決によるイノベーション創出に貢献すべく、オール産総研の技術シーズを活用し、道内外の第一次産業関連企業、農業関連研究機関、大学等との連携を展開しています。
 北海道釧路市・根室市を中心とする釧路根室圏(根釧地域)は国内でも有数の酪農業・水産業の拠点であり、林業・林産業は開拓時から現代まで続く地域産業の一つとなっています。また、手付かずの自然が残るラムサール条約登録湿地・釧路湿原を中心とする釧路湿原国立公園、マリモが眠る阿寒湖を含む阿寒摩周国立公園、世界遺産の知床半島などを有する魅力あふれるエリアです。そこで、根釧地域の農林水産業と関係が深い産総研の技術シーズを紹介し、企業、大学、研究機関等との連携を促進することにより農商工連携イノベーションを推進し、更には、全道、全国への展開を目指すべく「産総研北海道センターシンポジウムin釧路」を開催いたします。
 
日時 2024年10月25日(金)13:00~17:15 【受付開始 12:30】
場所 ANAクラウンプラザホテル釧路 3階「万葉」
釧路市錦町3丁目7(釧路フィッシャーマンズワーフMOO徒歩3分) 
※ライブ配信、アーカイブ配信は行いません。
申し込み 事前参加登録をお願いします。(定員110名、先着順受付)【参加無料】
お申し込みはこちらから
※お申し込み後キャンセルされる場合は、自動返信メールに返信する形でキャンセルの旨お知らせください。
主催 国立研究開発法人産業技術総合研究所 北海道センター
後援 経済産業省北海道経済産業局、北海道、北海道経済連合会、釧路市、下川町、公益財団法人釧路根室圏産業技術振興センター、くしろ木づなフェスティバル実行委員会、釧路森林資源活用円卓会議、地方独立行政法人北海道立総合研究機構、公益財団法人北海道科学技術総合振興センター、産学融合創出エリア「チャレンジフィールド北海道」、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、国立研究開発法人水産研究・教育機構、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、北海道プライムバイオコミュニティ、「知」の集積と活用の場®産学官連携協議会、一般社団法人北海道バイオ工業会

プログラム(演題にマウスカーソルを乗せると要旨を表示します)

13:00~13:05 開会挨拶、趣旨説明
国立研究開発法人産業技術総合研究所 北海道センター  所長  鈴木 馨
13:05~13:45
特別講演 スマート林業技術における産総研への期待北海道の林業では、資源活用や機械化、ICT化が進む一方で、収益性向上や流通の改善が依然として課題となっている。特に深刻な人手不足に対応するためには、業界全体でデジタル技術を活用したイノベーションが必要である。この為には、リモートセンシングやICTハーベスタデータの活用を通じて、素材生産から製材工場までのデータ活用の一貫性と高度化が急務となっている。また、生物多様性の保全を視野に入れ、デジタル技術による森林管理の質的向上も期待されている。
北海道下川町 産業振興課 林業振興グループ
林業振興係長 斎藤 丈寛 氏
13:45~14:05
森林情報デジタルツインプラットフォームの構築デジタルツインは、現実空間に存在するあらゆる物体(モノ)と、その時間変化(コト)をサイバー空間にコピーすることで構築される現実の鏡像です。デジタルツインの対象領域は、工場のような屋内人工空間から屋外の一般空間に拡大しつつあり、市街地・農地に加えて森林をカバーすることで国土全体のデジタル管理基盤となることが期待されています。本講演では我々がすすめているデジタルツイン研究の概要と、今後の森林域への拡張および林業機械自動化への応用可能性について紹介します。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター
総括研究主幹 中村 良介
14:05~14:25
生鮮水産物の鮮度評価における新しい迅速測定法の開発と応用水産物の鮮度を科学的に表す指標として、魚肉中の核酸関連物質の成分比を示すK値が用いられており、2022年にその試験法が日本農林規格(JAS)として制定されました。しかしながら測定には高額な実験設備と専門的な知識が必要でした。産総研では鮮度指標K値の普及と産業利用を目指し、流通現場で簡便にK値を計測できる技術や、ニオイから鮮度を判別する装置の開発を進めており、本講演ではこれらの技術について紹介します。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 健康医工学研究部門
ナノバイオデバイス研究グループ 主任研究員 小島 直
14:25~14:45
抗酸化物質による環境に優しい病害虫防御農業における脱農薬は世界的なトレンドであり、我が国でも2050年目標として農薬使用量の50%削減(リスク換算)が掲げられています。このような背景のもと、従来の化学農薬に代わる、効果的で環境負荷の低い革新的な害虫防除技術の開発が求められています。最近我々は、ありふれた抗酸化物質が害虫の呼吸器官形成を阻害し、文字通り「害虫の息の根を止める」ことを発見しました。本講演ではその詳細について発表します。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門研究
環境生物機能開発研究グループ グループ長 菊池 義智
14:45~15:05
【ご紹介】地域企業への支援~釧路工業技術センターの活動について~ 釧路工業技術センターは2002(平成14)年に設立され、(公財)釧路根室圏産業技術振興センターによる管理運営の下、22年目を迎えています。限られた職員の数ではありますが、機械・情報・農業・水産・木工・エネルギーの幅広い分野で、他の支援機関や関連団体、教育研究機関と連携しながら地域企業が抱える課題の解決に取り組んでおります。ここでは、センターの活動内容と最近の支援活動事例に関して報告します。
公益財団法人釧路根室圏産業技術振興センター
専務理事 草苅 敏夫 氏
15:05~15:50 ポスターセッション
15:50~16:20
特別講演 酪農のイノベーションって何かな?イノベーションとは大げさに聞こえるが、酪農試は酪農分野の技術開発を仕事としているので無関係ではないだろう。講演では、私たちの仕事の一部を紹介するが、全く別々に開発された技術が融合して新たな展開を見せる事例にも触れたい。私たち道総研は、「ほっかいどうの希望をかたちに!」を基本理念として、新技術開発を通じて社会に役立つ組織を目指している。酪農試もその一員として一つ一つ「ほっかいどうの希望」をかたちにしていきたい。
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 農業研究本部 酪農試験場
場長 杉本 昌仁 氏
16:20~16:40
空気中のウイルス検出による畜産現場の健全性・リスクの見える化畜舎内、あるいは、近傍(農場内)の空間を漂うウイルスの検出を通じて、これまで個体観察でしか捉えられなかった感染症の流行動態が把握できるようになった。感染の拡大や終息にかかる評価能力は、従来の個体検査(血液分析)と同等、あるいは、より高感度であることが実際の農場で実証されている。したがって、継続的な定点観測を実施できれば、農場の健全性や感染症発生リスクを見える化可能であり、早期の防疫対策や科学的な安全性保証などに繋がるものと期待される。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 センシングシステム研究センター
総括研究主幹 福田 隆史
16:40~17:00
バイオリソース解析プラットフォームの活用 − マリモと暮らす微生物の解析を例にして産総研は未利用生物資源を開拓して地域イノベーションを創出することを目指して、バイオリソース解析プラットフォーム(PF)の構築を進めている。本発表では、演者らが本PFを活用して取り組んできた新規微生物の探索を概観するとともに、阿寒湖産マリモの微生物叢を解析した事例も紹介する。観光産業・資源として重要なマリモの内部は多種多様な微生物が共在・共生しており、それらのマリモ巨大化との関連が見出されてきている。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 生命工学領域 連携推進室
(生物プロセス研究部門 微生物生態工学研究グループ付)
連携主幹 中井 亮佑
17:00~17:10
北海道産業への貢献にむけて -生物プロセス研究部門の紹介と展開- 生物プロセス研究部門は、循環型社会、脱炭素社会、食料問題といった社会課題の解決に向けた研究に取り組んでいます。特に、バイオものづくりを核としたサーキュラーバイオエコノミーの実現にむけて、植物や微生物によるバイオものづくり、食品等の機能性評価、廃棄物を有効資源化する技術や廃水・廃棄物処理技術の開発などを行っています。私たちの技術を北海道の産業活性化につなげていくための取り組みもご紹介いたします。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門
研究部門長 油谷 幸代
17:10~17:15 閉会挨拶
国立研究開発法人産業技術総合研究所  副理事長  村山 宣光

ポスターセッション

産業技術総合研究所 (研究領域名にマウスカーソルを乗せると発表者を表示します)

  1. 牛の繁殖性を改善する凍結精液の大量生産技術とその繁殖成績
    エレクトロニクス・製造領域センシングシステム研究センター 研究センター付 山下 健一
  2. 施設園芸における除湿・加温システム(ハスクレイ)
    地質調査総合センター地圏資源環境研究部門 副研究部門長 鈴木 正哉
  3. 木材の3次元成形加工と化学修飾による撥水化
    材料・化学領域マルチマテリアル研究部門 木質循環複合材料グループ 研究員 堀山 彰亮
    主任研究員 阿部 充
  4. 最新分子育種技術で北海道の農林業に貢献したい!
    生命工学領域生物プロセス研究部門 副研究部門長(植物分子工学研究グループ長) 光田 展隆
  5. ジャガイモシストセンチュウ孵化促進物質の大量生産系構築に向けた取り組み
    生命工学領域生物プロセス研究部門 植物分子工学研究グループ 主任研究員 厚見 剛
  6. 植物、魚類、微生物などの様々な生物からの不凍タンパク質の探索、評価と応用
    生命工学領域生物プロセス研究部門 生体分子工学研究グループ 主任研究員 近藤 英昌
  7. 抗酸化物質による環境に優しい病害虫防御
    生命工学領域生物プロセス研究部門 環境生物機能開発研究グループ 研究グループ長 菊池 義智
  8. オール産総研技術によるバイオ炭農業エコノミーの創生
    エネルギー・環境領域環境創生研究部門 環境機能活用研究グループ 主任研究員 佐藤 由也
  9. 腸内細菌を利用したアワビの成長促進技術
    生命工学領域生物プロセス研究部門 微生物生態工学研究グループ 主任研究員 伊藤 英臣
  10. 長岡・産総研 生物資源循環ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ(BIL)の取り組み:有機廃棄物を含む生物資源の資源循環で地域経済活性化に貢献
    生命工学領域生物プロセス研究部門 応用分子微生物学研究グループ 研究グループ長 宮房 孝光
  11. 病原菌を捕食する粘液細菌に着目した新規微生物農薬候補の探索
    生命工学領域生物プロセス研究部門 微生物生態工学研究グループ 研究員 富田 駿
  12. フンを用いた魚の健康・病気診断法の開発
    生命工学領域バイオメディカル研究部門 先端ゲノムデザイン研究グループ 主任研究員 竹内 美緒
  13. 「JST COI NEXT “コメどころ”新潟地域共創による資源完全循環型バイオコミュニティ拠点」におけるイネ栽培試験の微生物叢解析
    生命工学領域生物プロセス研究部門 微生物生態工学研究グループ 研究グループ長 成廣 隆
    主任研究員 黒田 恭平
    研究員 富田 駿
    株式会社ホーネンアグリ 小林ひかり
    十和田グリーンタフ・アグロサイエンス株式会社 大池達矢
    長岡技術科学大学・環境社会基盤工学 幡本将史
    長岡技術科学大学・物質生物工学 志田洋介
  14. 複合微生物機能を活用した環境調和型の廃水・廃棄物処理プロセスの創出
    生命工学領域生物プロセス研究部門 微生物生態工学研究グループ 研究グループ長 成廣 隆
    主任研究員 黒田 恭平
  15. バイオリソース解析プラットフォーム
    北海道センター
  16. 核内受容体をターゲットとした農林水産物・食品の機能性解析
    生命工学領域生物プロセス研究部門 研究部門付 森田 直樹
  17. 北海道地域の一次産業推進のための農工連携イノベーション
    北海道センター
  18. 北海道センターの概要
    北海道センター
  19. R&Bパーク札幌大通サテライト(HiNT)の紹介
    北海道センター

産業技術総合研究所以外の研究機関等

  1. 音で藻場の種類を調べる ~音響計測と水中カメラ画像を用いた大型海藻の種判別モデルの開発~
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構 水産研究本部 釧路水産試験場
  2. ホタテガイとホッコクアカエビ鮮度の「見える化」
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構 水産研究本部 中央水産試験場
  3. ホタテの“ウロ”を活用した魚類摂餌促進物質の開発
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 エネルギー・環境・地質研究所
  4. 道産ミズナラ樽で熟成した純米大吟醸酒の香気成分
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 食品加工研究センター
  5. セミハードチーズの熟成促進技術の開発
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 食品加工研究センター
  6. 汎用フィルムによるメロンの長期鮮度保持への挑戦
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構 工業試験場 ものづくり支援センター
  7. 水を用いたワイン製造残渣の高効率な利用法の開発
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構 工業試験場 ものづくり支援センター
  8. 避難所生活を支えるダンボールベッドの考案 ―工学スキルを活かした防災教育の取り組み―
    独立行政法人国立高等専門学校機構 釧路工業高等専門学校
  9. 林業におけるLiDAR搭載UAVの有用性
    大澤木材株式会社
  10. チャレンジフィールド北海道の取り組み:広葉樹林のデジタル化とダケカンバを素材とする野球用バットの作成
    公益財団法人北海道科学技術総合振興センター

リーフレット

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お問い合わせ

産業技術総合研究所北海道センター 産学官連携推進室 シンポジウム事務局

電話 011-857-8400(代表)E-Mail tbf-hokkaido-ml@aist.go.jp

国立研究開発法人産業技術総合研究所