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産総研中国センター友の会(産友会)メールマガジン
【第3号/ 2012.04.06発行】
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【ご挨拶】中国センター所長 中村 修
中国センター所長の中村でございます。就任2年目を迎えました。本年度もよろしくお願い申し上げます。さて、この度、中国センターには、バイマス研究センターの後継研究ユニットとしてバイオマスリファイナリー研究センター(センター長:平田悟史)が発足しました。本研究センターのミッションは、産総研第3期中期計画の「グリーン・イノベーションの推進」というミッションのもと、木質系バイオマスを材料に、化成品、複合材料、燃料へ効率よく変換するための基盤技術を、産総研内の関連研究ユニット、国内外の産業界、大学と共同で開発することであります。これまでのバイオエネルギーに特化した研究開発から間口が広がりましたので、中国地域の企業の皆様との連携の幅も広がるものと期待しております。
また、中国地域が抱える課題を抽出し、それをオール産総研のシーズと繋ぎあわせながら、新しいイノベーションを創出すべく、これまで以上にオープンイノベーションハブとしての機能を強化していく所存ですので、本年度も皆様のさらに積極的なアライアンスをよろしくお願い申し上げます。
【特集】エネルギー変換デバイス用材料技術
今回は再生可能、分散型エネルギーの導入拡大に向けて、鍵となるエネルギー変換デバイス用の材料技術についての特集です。熱電変換素子等に用いられる酸化物セラミックスの組成、その電気・電子的機能や用途に関するFターム[4G031BA01]に分類される特許については、下記のURLを参照して下さい。
また、多結晶、4族、光起電力装置の本体材料に関するFターム[5F051AA03]に分類される特許は膨大な数に上りますが、下記のURLを参照して下さい。
■エネルギー貯蔵のための高度な材料
リチウムイオン電池とスーパーキャパシタのためのオンボードアプリケーションと電気化学エネルギー貯蔵材料の高性能水素貯蔵材料の現状を詳細に紹介した。ナノ構造化、ナノとミクロの組み合わせ、ハイブリッド化、細孔構造の制御、構成設計、表面改質、及び組成の最適化を含むこれらの高度なエネルギー貯蔵材料を開発するための戦略について解説している。
■スクリーン印刷したZnSb膜の熱電特性
低コストと環境に優しい熱電発電モジュールの実現を目指して、スクリーン印刷法によりZnSb膜を調製し、その熱電特性について調べた。スクリーン印刷して、電気炉中で580℃で焼鈍したZnSb膜は109μV/ Kのゼーベック係数と温度差70Kで0.22 mW/cm2の出力が得られた。スクリーン印刷技術を用いて柔軟な熱電モジュールを製造できる可能性が示された。
産総研においても「印刷して作る柔らかい熱電変換素子」について研究を行っています。
■ドイツにおける有機太陽電池の研究
ドイツKIT(カールスルーエ技術研究所)の光技術研究部門では有機太陽電池の改良に向けて、①物理的挙動の分子レベルでの解明、②10%以上の効率を目指したタンデム型太陽電池の開発、③半透明太陽電池の窓への組み込みに関する研究を進めています。
Industrieanzeiger誌(ドイツKonradin社)、2011年第33号(12月12日号)、p36-38、標題:Folien produzieren Strom(薄いフィルムから電流が生み出される)
関連HP:
■多結晶シリコン太陽電池の新しい作製方法
太陽電池の大量普及に向けて、結晶シリコン太陽電池をより低コストで作製することが求められていますが、方法の1つに、結晶シリコンインゴットのスライス技術を現在の遊離砥粒方式から固定砥粒方式への移行があります。産総研では、固定砥粒方式でスライスした多結晶シリコン基板に、サンドブラスト処理と酸エッチング液による処理を組み合わせることで表面テクスチャー構造を形成して表面反射率を低減する技術を開発しました。より低価格で多結晶シリコン太陽電池が作製できると期待されています。
■印刷して作る柔らかい熱電変換素子
産総研 フレキシブルエレクトロニクス研究センターでは炭素材料を樹脂マトリックス中にナノレベルで分散させた複合材料を用いて、プラスチックフィルムや紙などの上に熱電変換素子を印刷して作る技術を開発した。この技術の開発により設置箇所の形状に制約されずに熱電素子を設置できるようになるとともに、印刷による製造プロセスにより低コスト化、省資源化が可能となった。 今回開発したフィルム状熱電変換素子により、機器や設備からの廃熱や体温などをエネルギー源として電力に変換することが期待されている。
■ 環境エネルギー材料開発のためのコンビケム技術の研究
生活環境系特別研究体、環境調和技術研究部門では自動あるいは迅速実験技術を利用した目的指向型研究開発手法であるコンビナトリアルケミストリー(コンビケム、組み合わせ化学)により、新エネルギー技術として期待の高まる燃料電池用の触媒や電解質、水素貯蔵材料や熱電変換材料などについて自動・迅速材料調製ならびに高速評価技術等のコンビケム手法を固体材料の開発に適用することで、環境・エネルギー材料分野における競争力強化を目指しています。
これまでに有機化学用に設計された自動合成ロボットをベースに、ゾル・ゲル法、含浸法、ディップコート法などに適用が可能な材料自動合成技術を実現しました。
【研究連携支援事業(産総研独自事業)への参画企業の募集】
-小規模発電システムの開発を目指して-
産総研・中国センターは中国地域の公設試と連携協力して地域企業の開発課題支援に取組んでいます。次年度に地域の身近な環境からの小規模発電システムの開発を目指して、企業と地域公設試、産総研が共同研究プロジェクト提案に向けた研究・調査活動(研究連携支援事業)を行う計画です。地域での小規模発電システムの開発を目指している企業の参画を募集いたします。(下記までお気軽にお問い合わせ・ご連絡頂ければと思います。)
〔問い合わせ・連絡先〕
TEL:082-420-8245,FAX:082-420-8281
(独)産業技術総合研究所・中国産学官連携センター(佐々木,大谷,土取,小田)
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【事務局より】
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