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お知らせ記事2024/12/20

「ナイスステップな研究者」に選定

2024年12月17日に人間情報インタラクション研究部門 メディアインタラクション研究グループの加藤 淳(かとう・じゅん) 主任研究員が、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)により「科学技術への顕著な貢献 2024(ナイスステップな研究者)」に選定されました。

今年の「ナイスステップな研究者2024」では、今後活躍が期待される若手研究者を中心に、物理学、生物学、コンピュータ科学、言語学など多岐にわたる分野における、様々な社会的課題に関わる研究のほか、研究活動のみならず様々な形で国内外へ広く成果を還元されている方が選定されています。加藤主任研究員は、人々の創造的活動を理解し、ツールをつくり、文化を支える研究を通じて国際的な研究コミュニティを先導していることが評価されました。

研究テーマ

現場に根差す創作支援ツールのインタラクション研究

 

研究概要

加藤主任研究員は、人・社会とコンピュータのよりよい関係性を探求するHuman-Computer Interaction (HCI)研究の専門家として、プログラマ・ミュージシャン・アニメ監督など、創造的活動に従事する人々の支援を目的としたソフトウェアのツールを研究開発してきました。
例えば、音楽に合わせて歌詞がアニメーションする動画(リリックビデオ)の制作環境「TextAlive」、音楽再生のたび新鮮な体験が楽しめる歌詞表現「リリックアプリ」などがあります。いずれも、プログラミング言語分野の基盤的技術を活用しながら、多様な人々がコンピュータならではの創造的文化へ積極的に関われるものです。
さらに、多様な職種が数百人規模で関与する商業アニメの複雑な制作過程について、アニメの設計図と呼ばれる「絵コンテ」メディアを起点に研究し、制作ツールを開発してきました。

加藤淳主任研究員写真

加藤淳 主任研究員

TextAlive写真

リリックビデオ制作支援サービス「TextAlive」

絵コンテ制作支援ソフト「Griffith」写真

絵コンテ制作支援ソフト「Griffith」

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