産総研:ニュース

お知らせ記事2024/11/01

上級首席研究員の任命第1号
-トップサイエンティストのキャリアパス-

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研という)は、研究者のキャリアパスの最高位となる「上級首席研究員」を2024年4月1日に新設しました。上級首席研究員は、産業界においてプレゼンスの高い研究活動を行っているトップサイエンティストを対象とした役職です。この役職は執行役員と同等の位置づけであり、産総研の研究開発や人材育成などの方針策定への助言の役割も担います。これにより、研究実施現場のモチベーションアップや創造的な研究力の向上を目的としています。

このたび、2024年11月1日付で、産総研 人間情報インタラクション研究部門の後藤真孝 首席研究員を、初の上級首席研究員に任命しました。産総研は今後も世界水準の研究活動を継続的に展開し、その成果を効果的に社会実装へつなげると共に、未来をデザインし、社会と共に未来を創ることに貢献していきます。

参考情報:研究職員約2300名、うち首席研究員37名

 
後藤 真孝上級首席研究員の写真

後藤 真孝 (情報・人間工学領域 上級首席研究員)
研究キーワード:情報学、音楽情報処理、HCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)、メディアインタラクション
活動実績:音楽理解技術の実現を目指した先駆的研究に1992年から取り組み、ビート、メロディ、サビ等のポピュラー音楽の主要な要素の推定を可能にして「音楽の自動理解」という新領域を開拓した。そうした音楽情報処理の基礎研究と並行して、「音楽理解技術が人々の音楽体験をどのように豊かにできるか」という観点で応用研究を推進したことで、実用性・新規性の高い数々の成果を生んだ。例えば、音楽理解技術に基づく十数種類の能動的音楽鑑賞インタフェースやインターネット上のサービス群を構築した。産業界と連携して実証実験や社会実装を推進した実績も豊富で、様々な製品・デジタルサービス等で成果が活用されている。他にも、メディア処理技術とインタラクション技術を融合した価値創出、人材育成等で幅広く貢献している。

 
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