要点
日立製作所は、個人情報である生体情報の安全性を保証しつつ共通利用が可能な「PBI (Public Biometrics Infrastructure, 公開型生体認証基盤)」のコンセプトを提案し、次世代生体認証の基礎理論を構築していた。産総研は、この基礎理論の安全性を暗号学的に証明することに成功した。これらにより、世界初の製品化が実現された。
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受賞者
(松田、花岡、村上、高橋(日立製作所)) |
新たな成果
マイナンバーや医療情報等のネットワーク上でのサービス提供が期待される中で、安全性と簡易性を両立した生体認証を、オープン共通基盤として実現した。
背景
ドコモ・モバイル・サイエンス賞を受賞。同賞は、日本国内における移動通信の発展と若手研究者の育成を目的とし、優れた研究成果・論文等の業績に対し褒賞を実施し、ドコモ・モバイル・サイエンス賞を贈呈するものです。また、先端技術部門は広い意味での移動通信に関連した先端技術において、優れた研究開発、成果発表により、移動通信分野の発展に貢献しつつあるもの。またはその成果が高く評価できるものについて、表彰するものです。
今後の予定と応用展開の可能性
PBIに基づくシステム・サービスは日立グループより製品化され、複数の金融機関に導入が決定している。手ぶらで認証できる共通認証基盤の確立により、誰もが便利で安心安全に、金融サービス、行政・公共サービス等を受ける事が出来る社会の実現が期待されます。
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