産総研 - ニュース 受賞

2016/10/24

第15回ドコモ・モバイル・サイエンス賞を受賞しました

授賞式の様子 10月21日に第15回(2016年)ドコモ・モバイル・サイエンス賞の授賞式がANAインターコンチネンタルホテル東京で行われ、株式会社日立製作所【執行役社長 東原 敏昭】(以下、「日立製作所」という)と国立研究開発法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】が先端技術部門の優秀賞を受賞しました。

 ドコモ・モバイル・サイエンス賞は、日本国内における移動通信の発展と若手研究者の育成を目的とし、優れた研究成果・論文等の業績に対し褒賞を実施し、ドコモ・モバイル・サイエンス賞を贈呈するものです。また、先端技術部門は広い意味での移動通信に関連した先端技術において、優れた研究開発、成果発表により、移動通信分野の発展に貢献しつつあるもの。またはその成果が高く評価できるものについて、表彰するものです。

受賞者

 <グループ代表>
日立製作所 研究開発グループ ユニットリーダ・主任研究員 高橋 健太 氏
 

産業技術総合研究所 情報技術研究部門 研究グループ長 花岡 悟一郎

産業技術総合研究所 情報技術研究部門 研究員 村上 隆夫

産業技術総合研究所 情報技術研究部門 研究員 松田 隆宏

応募業績

 「安全性を暗号学的に保証した次世代生体認証基盤技術の先駆的研究と実用化」


受賞理由

 高橋氏らは、個人情報である生体情報の安全性を保証しつつ共通利用が可能な「公開型生体認証基盤(PBI:Public Biometrics Infrastructure)」のコンセプトを提案。次世代生体認証の基礎理論を構築し、世界初の実用化に成功した。

 マイナンバーや医療情報等のネットワーク上でのサービス提供が期待される中で、安全性と簡易性を両立した生体認証を、オープン共通基盤として実現した意義は大きい。PBIは、本年2月に製品化され、複数の金融機関に導入が決定している。手ぶらで認証できる共通認証基盤の確立により、誰もが便利で安心安全に、金融サービス、行政・公共サービス等を受けることができる社会の実現が期待される。

(同賞のホームページより)
授賞式に出席した受賞者(右から日立製作所 高橋健太氏、産総研 村上、花岡、松田)の写真
受賞者
(右から日立製作所 高橋ユニットリーダ、産業技術総合研究所 村上研究員、花岡研究グループ長、松田研究員)

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