2006/12/15
地域発先端テクノフェア2006(2006.11.29-12.01)の報告を掲載しました。
地域発先端テクノフェア2006(報告)
2006年11月29日~12月1日、東京ビッグサイトで開催さた「地域発先端テクノフェア2006」に産総研東北センターの研究成果等の展示・紹介を行いました。
文部科学省及び経済産業省で推進する「知的クラスター創成事業」「産業クラスター計画」等の取組みによって得られた成果を一同に集め、情報発信と情報交換の場とすることによって、先端的な産業技術の動向把握、新たな産業創出や展開を促すことを目的として開催されました。
産総研東北センターでは、コンパクト科学プロセス研究センターの最近の研究成果として、「ゼオライト膜の合成とその分離への応用」「固体内活性酸素の利用による環境保全技術」を出展・紹介しました。また、東北センターのコンソーシアム活動など最近の産学官連携活動についても紹介しました。研究成果の紹介では、ゼオライトの膜化や脱水分離技術、また、ナノケージセラミックを加熱し電圧を印加して活性酸素を取り出すことや活性酸素によるVOC分解除去技術に高い関心が寄せられました。
同展示会には、“産業技術総合研究所”の研究成果の展示があった他、同時開催の「中小企業総合展」、「全国インキュベーションフォーラム2006」の各会場でも産総研関連の展示・紹介が行われました。また、同時期に東京ビッグサイトで行われた
全国科学機器展in東京2006でも産総研の研究成果の展示・紹介が行われました。
日時 |
2006年11月29日(水曜日)~12月1日(金曜日) 10:00~17:00 (最終日 16:00) |
場所 |
東京国際展示場 (東京ビッグサイト) 東ホール
〒135-0063 東京都江東区有明3-21-1
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主催 |
文部科学省、経済産業省 |
同時開催 |
中小企業総合展、全国インキュベーションフォーラム2006
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来場者数 |
47,797人 |
出展テーマ |
① ゼオライト膜の合成とその分離への応用
② 固体活性酸素の利用による環境保全技術 |
出展内容 |
① |
層状ケイ酸塩を前駆体として用いた新しい細孔構造を持つゼオライト(CDS-1)膜を各種支持体上に薄膜化する手法を開発した。耐酸性を有する親水性のゼオライト膜としてフィリップサイト型ゼオライト膜やマーリノアイト型ゼオライト膜の合成にも成功し、ゼオライト膜が酸性条件下でも優れた脱水能力を示すことを明らかにした。 |
② |
ナノケージセラミック(12CaO・7A1203)は固体内に酸素負イオンを安定に保持しており、加熱し外部から電圧を印加することで固体内の酸素負イオンを表面および気相に取り出すことができる。酸素負イオンはオゾンに比べ1万倍以上の酸化能力を持っており、有機物の酸化分解や、殺菌・減菌に使用できる。ホルムアルデヒトやトルエンなどVOCの除去法の開発を紹介する。 |
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