所長挨拶
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産業技術総合研究所 四国センター所長
大石 勲
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国立研究開発法人産業技術総合研究所は、8つの研究領域を幅広くカバーし、全国に12か所の研究拠点を擁する我が国最大級の公的研究機関として、世界に先駆けた社会課題の解決に向け、産業界や社会、国との連携を深め、社会的・経済的価値につながるイノベーションの創出を目指しています。
四国センターでは、生命工学領域・健康医工学研究部門の地域拠点として、健康状態の可視化、健康の維持・重症化の予防により、少子高齢化が進む中でも持続可能な健康社会の実現を目指し、医療技術のスマート化や、医療・介護インフラに負荷をかけないヘルスケア技術の研究、また医療介入技術の開発を行い、「多様化する健康課題に先回りする先進医療・ヘルスケア技術の開発」を推進しています。
四国は、独自の歴史・文化を持つ個性ある多様な地域に、美しい自然と農山漁村等人々の生活が共存している魅力ある地域です。しかしながら同時に、全国に先駆けた人口減少や少子高齢化の進行により、生活習慣病の医療費割合の増大や過疎地域での医療・介護インフラの破綻など、より早い時期から健康課題の構造変化が見込まれます。四国センターはヘルスケア研究に基づく新たな製品・サービス、四国に存在している豊富な魅力的地域資源活用による地域産業の活性化、さらにオール産総研体制での最先端技術導入による地域産業イノベーションを通じて、これらの課題解決に貢献してまいります。
四国といえば、八十八カ所を巡るお遍路が有名です。この巡礼路には「道しるべ」があり、進むべき道を自分の足で歩いて巡礼を行います。目には見えない人の健康状態においても、「道しるべ」をたて、自分の足で健康の順路をすすめるようにすることが「健体康心」に繋がっていきます。産総研四国センターは、健康寿命の延伸に関する研究を行い「百歳を健幸に生きるための技術開発」をこれからも目指していきたいと考えております。