所長挨拶
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産業技術総合研究所 四国センター所長
大西 芳秋
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国立研究開発法人産業技術総合研究所は、7つの研究領域を幅広くカバーし、全国に11か所の研究拠点を擁する我が国最大級の公的研究機関として、世界に先駆けた社会課題の解決に向け、産業界や社会、国との連携を深め、社会的・経済的価値につながるイノベーションの創出を目指しています。
四国センターでは、生命工学領域・健康医工学研究部門の地域拠点として持続可能な社会の中での健康かつ安全・安心で質の高い生活の実現を目指し、人の健康状態を計測して疾患を予知診断するための研究、生活環境中の健康リスク因子を除去・無害化するための研究、そして、人と適合性の高い製品や生活環境を創出するための研究開発など、「百歳健幸生活を目指したヘルスケア研究」を推進しています。
四国は、独自の歴史・文化を持つ個性ある多様な地域に、美しい自然と農山漁村等人々の生活が共存している魅力ある地域です。しかしながら同時に、全国に先駆けた人口減少や少子高齢化の進行により、中山間地域や島しょ部における過疎化の進展・限界集落の拡大が社会課題となっている地域でもあります。四国センターはヘルスケア研究に基づく新たな製品・サービス、四国に存在している豊富な魅力的地域資源活用による地域産業の活性化、さらにオール産総研体制での最先端技術導入による地域産業イノベーションを通じて、これらの課題解決に貢献してまいります。
四国センターのある香川県には「さぬきこんぴらさん」で有名な金刀比羅宮があり、古来より海の神様、五穀豊穰・大漁祈願・商売繁盛など広範な神様として全国津々浦々より、様々な代理参拝が生まれる程の信仰をあつめています。産総研四国センターも、全国産官学の皆様から「あそこに行けば何とかなる」と信仰される程のプレゼンスを持つ研究所を目指していきたいと考えています。