[次第] (敬称略)
12:30 【受付開始】
13:00 【開会の挨拶】
産業技術総合研究所 中国センター 所長 兼 機能化学研究部門長 佐藤 浩昭
13:05 【特別講演1】
「TEMPO酸化セルロースナノファイバーの市場価値創出を目指して」
花王株式会社
テクノケミカル研究所 主席研究員 熊本 吉晃 様
(プロフィール)
循環型社会適用を目指し抄紙技術を応用した「紙ボトル」の開発、同じく抄紙技術を使い鉄粉とパルプ繊維の複合材料(蒸気温熱シート)、2007年よりCNFの魅力に取り憑かれ、応用研究をスタートして16年が経ちました。これまでの開発経緯についてお話したいと思います。ご参考になれば幸いです。
13:50 【講演1】
「木そのものを直接糖化発酵した新しいお酒
〜国内林業の起爆剤となる新産業創出を目指して〜」
国立研究開発法人 森林研究・整備機構
森林総合研究所 森林資源化学研究領域
微生物工学研究室 主任研究員 大塚 祐一郎 様
(プロフィール)
2006年12月より森林総合研究所に勤務。2013-2014年米国バージニア工科大学客員研究員(併任)。木材成分の微生物による分解過程の研究、代謝工学技術を応用した木材からの有用物質生産システムの開発に従事。木材の微生物分解を研究する過程で、木材を丸ごと発酵可能にする技術を開発する。木材の高付加価値化を目指して、世界初の木を直接発酵して造る「木の酒」の製造技術開発を開始。
14:15 【講演2】
「ナノセルロース材料化のための基盤技術開発の概要」
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
機能化学研究部門 セルロース材料グループ
研究グループ長 榊原 圭太
(プロフィール)
2008年3月 京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了 博士(農学)。オーストリアBOKU、物質・材料研究機構での博士研究員を経て、2011年京都大学化学研究所助教。2020年4月に産業技術総合研究所入所、2022年11月より現職。専門はセルロース化学、木材化学、高分子材料設計化学。機能性と資源循環性の両立に資するナノセルロース複合材料の製造・利用に関わる基盤技術の開発に従事する。
14:35 【休憩】(コーヒーブレイク・ポスター展示)
15:05 【特別講演2】
「バイオプラスチックの成形加工へのセルロースナノファイバーの効用」
国立大学法人 京都大学 大学院
工学研究科 教授 学術研究展開センター理工系部門長 大嶋 正裕 様
(プロフィール)
2023年4月~現在 京都大学 学術研究展開センター 理工系部門長 兼任
2021年4月~2023年3月 京都大学 国際高等教育院 化学教室 教授 兼任
2018年4月~2021年3月 京都大学 工学研究科研究科長、工学部長、副理事
2001年11月~現在 京都大学 大学院工学研究科 化学工学専攻 教授
1994年4月~1996年3月 宮崎大学 工学部情報工学科 助教授
1986年4月~1994年3月 京都大学 工学部化学工学科 助手
15:50 【講演3】
「農業系廃棄物からのセルロースの回収とその利活用」
トレ食株式会社
トレ食 Labo. 研究主任 石丸 裕也 様
(プロフィール)
2023年3月に北海道大学大学院総合化学院博士後期課程を修了し、博士(工学)を取得。その後、福島県南相馬市を本社とし、北海道大学認定スタートアップ企業であるトレ食株式会社に入社。弊社は、農作物非食用部からセルロースやタンパク質を抽出し有効活用する企業である。今年度からは得られたセルロースの特性評価とその高付加価値化を目指し、産総研と共同で技術開発を行う予定である。講演会では、弊社事業内容である農業系廃棄物からのセルロースの回収を主に説明する。
16:05 【講演4】
「セルロースファイバーへのゴム接着技術と衝撃強度の向上」
レジナス化成株式会社 技術開発部 菅 崇大 様
(プロフィール)
2017年 秋田大学大学院 環境応用化学専攻 修了
同年 株式会社クレハ 入社
~2019年 ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂の重合
~2023年 ポリグリコール酸(PGA)樹脂の開発および新規用途探索
2023年~ レジナス化成株式会社 出向
・解体性接着剤の開発
・ゴム接着セルロースファイバーの開発
16:20 【講演5】
「ソルガムを使用した循環モデルの構築」
豊田鉄工株式会社
第1開発部 材料開発室 主担当員 中山 竜介 様
(プロフィール)
大学院修了後、豊田鉄工に入社。自社の主要製品である自動車骨格部品の生産準備業務に従事、その後、先行開発業務に携わる。
自社では「新たなるチャレンジ」として、完全人工光型植物工場による野菜の栽培や、小型モビリティの開発等を行う中、近年、新たにソルガム穀物の有効活用開発にも着手。地域特性を活かした持続可能な循環システムを構築するべく開発チームメンバーに立候補し現在に至る。
16:35 【講演6】
「ナノセルロース材料化に貢献するデータ駆動型技術の開発」
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
機能化学研究部門 セルロース材料グループ 研究員 中山 超
(プロフィール)
2020年3月北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科博士後期課程修了。博士(マテリアルサイエンス)。スウェーデン・チャルマース工科大学およびヴァレンベリ木材科学センター(兼務)博士研究員を経て、2022年より産業技術総合研究所研究員。専門は高分子劣化、複合材料、分光分析、データサイエンス。これまで、機能性シルク素材の劣化機構解明やセルロース、ヘミセルロースの構造解析、データ駆動型アプローチによるバイオベース材料設計の開発に従事し現在に至る。
16:55 【閉会のあいさつ】
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 機能化学研究部門
セルロース材料グループ 研究グループ長 榊原 圭太
17:30 【懇親会】
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