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産総研:中国センター MPIP 有機・バイオ材料拠点セミナー「有機材料の酸化劣化計測の最前線~微弱発光(ケミルミネッセンス)法を用いた樹脂・プラスチック・再生材の評価~」開催のご案内

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講演1(15:00 – 15:40)

極微弱発光(ケミルミネッセンス)測定法による高感度酸化劣化評価

東北電子産業株式会社 山田 理恵 代表取締役

プラスチック等の有機材料は酸化に伴い、極微弱な光を生じることが知られています。フォトンレベ ルの光を検出することで材料の極初期、極少量の酸化劣化を捉える方法がケミルミネッセンス (CL)法です(JIS K7351、ISO4765:2022)。今回はCL法の基本的なメカニズムおよび樹脂の酸化劣化評価を中心とした活用例について紹介します。

講演2(15:40 – 16:00)

ポリプロピレンの力学特性に及ぼす熱酸化の影響

宮城県産業技術総合センター 材料開発・分析技術部
佐藤 勲征 総括研究員

宮城県産業技術総合センターでは、県内モノづくり企業の樹脂再生材利活用促進のために、樹脂の劣化状態の評価とその結果に基づいた使いこなし技術の開発を行っています。熱酸化劣化させたポリプロピレンのCL評価結果と機械的特性変化について、これまで取得した結果と、その結果を用いた再生材の使いこなし事例を紹介します。

講演3(16:00 – 16:20)

ポリプロピレン溶融体のレオロジー特性に及ぼす熱酸化の影響

宮城県産業技術総合センター 材料開発・分析技術部
今野 奈穂 副主任研究員

熱酸化劣化させたポリプロピレンのCL評価結果と溶融時のレオロジー特性変化について、これまで取得した結果と、その結果を用いた再生材の使いこなし事例を紹介します。レオロジー測定では、キャピラリーレオメーターと回転型レオメーターの測定データにCox-Merz則を適応した幅広いせん断速度での評価結果を紹介します。

講演4(16:20 – 17:00)

微弱化学発光と数理モデル解析を組み合わせた有機材料酸化劣化評価の新たな方法論

東北大学大学院 工学研究科化学工学専攻 高橋 厚 准教授

微弱化学発光データは有機材の酸化で生じるラジカル反応のダイナミクスを直接反映し、他の手法では得られない有益な情報を提供します。一方で高感度であるが故にラジカル連鎖反応の複雑さを反映し、解析が難しいという問題点があります。我々は、速度論モデル解析とデータ駆動型モデル解析の2つのアプローチを用いて、酸化劣化度の評価と予測に取り組んでおり、その内容を紹介します。

開催概要

日時 2025(令和7)年2月26日 水曜日 15時00分 ~ 17時00分
定員 100名(先着順)
参加費 無料
開催形式 オンライン開催(Teamsを使用)

ご案内・プログラムはこちらからご覧ください。[ PDF: 918 KB ]
 「MPIP 有機・バイオ材料拠点 セミナー(有機材料の酸化劣化計測の最前線)」開催のご案内のPDFを読む 

               

お申し込み方法

下記の方法にてお申し込みください。
申込締切:2025(令和7)年2月21日 金曜日

◆WEBからの参加申込み
 下記の申込フォームに必要事項を記入いただき、送信してください。
  ⇒ 申込フォーム

※申込フォームにご記入いただいた個人情報は、当セミナー参加者へのご連絡及び弊所からのイベントのご案内(希望者のみ)のために使用いたします。

 

本件に関するお問合せ先

産業技術総合研究所中国センター  担当:井上

広島県東広島市鏡山3-11-32
電子メール:M-c-seminar-ml#aist.go.jp(#を@に変更して送信下さい)

 

MPIP 有機・バイオ材料拠点 セミナーとは

 産総研中国センターは、マテリアル開発等に必要なプロセスデータの取得、技術シーズ・ニーズへの対応や人材育成に関わる機能を総合的に提供するマテリアル・プロセスイノベーションプラットフォーム(MPIP)の一拠点(有機・バイオ材料拠点)として整備され、当該材料に関わる事業への多面的な支援を開始しています。
 MPIP 有機・バイオ材料拠点 セミナーは、本拠点発の情報発信・技術人材育成の一環として開催し、大学や企業等から講師をお招きしてモノづくりに関する多様な内容について話題提供をいただきます。

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国立研究開発法人産業技術総合研究所