[次第] (敬称略)
事務局連絡(14時00分 ~ 14時05分)
基調講演(14時05分 ~ 14時55分)
「レーザー表面改質処理技術の展開」
産業技術総合研究所 電子光基礎技術研究部門 副研究部門長 佐藤 正健
半導体レーザー、ファイバーレーザーの開発を中心としたレーザー光源技術は、この10年に著しい進歩をみせており、レーザー装置はより利用しやすいものとなっている。レーザーによる表面改質技術は、単純な焼き入れ工程から、より精密にプロセスを制御して実現する金属表面の着色、先端の超短パルスレーザーを使用した表面周期構造形成の応用などに展開している。技術の進展を概観するとともに産総研での取り組み事例を紹介する。
休憩(14時55分 ~ 15時00分)
講演1(15時00分 ~ 15時30分)
「短パルスレーザ利用による材料の表面改質技術」
岡山県工業技術センター 応用技術部 金属材料 科長 水戸岡 豊
講演者は、金属に対して、ナノ秒レーザを適切な条件で照射することで、超親水化および高表面自由エネルギー化することを見出しており、それらを利用した接合、染色、流れ制御等に関する実用化研究に取り組んでいる。講演では、レーザ照射前後における特性および表面の変化から機能出現のメカニズムについて考察するとともに、実用化研究の一部を紹介する。
講演2(15時30分 ~ 16時00分)
「磁束密度制御治具を活用した選択的高周波焼入れ法の開発」
(地独)鳥取県産業技術センター 機械素材研究所
機械・無機材料グループ グループ長 佐藤 崇弘
脱炭素社会の達成を求められる中、自動車業界等の製造業では、製造工程におけるエネルギ消費量の低減が課題となっている。その中で、自動車の動力伝達用部品では、熱処理工程を従来の浸炭焼入れから環境負荷の小さい高周波焼入れに転換する動きが出ている。しかしながら、高周波焼入れでは形状的に熱処理ができないものがある。本研究では、磁束密度分布の関係で熱処理できない形状に着目し、磁束密度を制御する治具を考案し、複雑形状部品に選択的に高周波焼入れ可能な方法を開発した。
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