[次第] (敬称略)
事務局連絡(13時30分 ~ 13時35分)
講演1(13時35分 ~ 14時15分)
「摩擦摩耗試験機によるDLC膜の耐荷重能評価」
産業技術総合研究所
製造技術研究部門 トライボロジー研究グループ 主任研究員 間野 大樹
ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜は摩擦摩耗特性に優れたトライボコーティングである。近年、その性能を調べるにあたり、ロックウェル圧痕試験やスクラッチ試験のような膜の品質に関する評価手法と摩擦摩耗試験のような膜の信頼性に関する評価手法の中間的な観点から新しい評価手法が提案されている。本講演では、往復動型の摩擦摩耗試験機とステップ荷重の条件を組み合わせたDLC膜の耐荷重能評価手法について紹介する。
講演2(14時15分 ~ 14時55分)
「超高温域での強度に優れるTi(C, N)-W系サーメット及びその応用」
産業技術総合研究所
製造技術研究部門 トライボロジー研究グループ 主任研究員 村上 敬
最近我々が開発したTi(C, N)-W系サーメットは、従来超高温用構造材料として知られているモシブチック合金やMoNbTaVW 系ハイエントロピー合金よりも1600~1800℃で高強度を示す一方、従来の超硬合金レベルの室温靭性も示すことがわかっています。本講演ではTi(C, N)-W系サーメットでみられる非常にユニークな、サブミクロンオーダーの網目状・整合結合組織や当該サーメットの超高温用工具・金型としての応用例について説明します。
休憩(14時55分 ~ 15時05分)
講演3(15時05分 ~ 15時30分)
「プレス加工用型材への適用を目指したTiC 基複合材料の開発」
鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 無機材料グループ 研究員 塚根 亮
炭化チタンTiCは高硬度、高融点で化学的安定性に優れていますが、靭性に乏しいため適用用途が限られてしまっています。そこで金属材料と複合化することにより靱性を付与することを考えます。本研究ではプレス加工用型材料への適用を目指して、粉末冶金法により炭化チタンTiCと金属の複合材料を作製した事例について紹介します。
講演4(15時30分 ~ 15時55分)
「岡山県工業技術センターにおけるトライボコーティングの評価技術」
岡山県工業技術センター 応用技術部 精密加工科 科長 國次 真輔
岡山県工業技術センターでは、機械部品や金型、生体材料の耐摩耗性向上を目的として窒化物膜やダイヤモンドライクカーボンなどハードコーティングの研究開発および技術支援を行っております。ナノインデンテーションや摩擦摩耗試験、極表面分析など当センター所有のコーティング評価技術の解説を踏まえつつ、これまでの研究開発事例について紹介します。
講演5(15時55分 ~ 16時20分)
「耐摩耗特性を向上させたDLC コーティングの取組み」
広島県立総合技術研究所 西部工業技術センター加工技術研究部 研究員 長岡 孝
広島県では、高機能性を持つダイヤモンドライクカーボン(DLC)に関して、電子顕微鏡における生物試料の観察を可能とする電子透過膜や、ステンレスを基材とした理美容鋏への適用に取組んできました。本講演ではその中でも、耐摩耗性向上を狙い、セラミックス繊維強化Al 複合材料に対してDLC積層コーティングした事例と、ディーゼルエンジンの鋳鉄製動弁部品にDLCコーティングを行った事例をご紹介します。
事務局連絡(16時20分 ~ 16時25分)
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