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【医療福祉機器関連技術特集】
近年、少子高齢化の急速な進展により、医療福祉関係の新たな事業展開が図られるとともに、関連する技術開発も活発に行われるようになって来ました。経済産業省でも各種の医療福祉機器関係の開発事業や連携支援事業が実施されています。注1) そこで、本号特集では、医療福祉に関連する最新の技術開発動向について取り上げることに致しました。
■特別養護老人ホームにおける介護機器導入の現状に関する調査報告
―大阪府内の新設施設の訪問調査から―
この資料(和文)は,2002 年4 月以降に開設された大阪府内の特別養護老人ホーム10 施設を対象として、標記の聞き取り調査を行った結果を示したものです。介護機器の導入状況、現場の介護機器に対する声や要望および負担の大きい作業について紹介されています。
■高齢者介護施設における介護機器の使用状況とその問題点
この資料(和文)は高齢者介護施設における介護機器の使用状況と問題点・要望を把握するために実施したアンケート調査について紹介したものです。介護機器の導入数、介護機器の使用割合と問題点等についての記載があります。
■近畿地域における革新的な医療福祉機器開発に関する調査研究
産総研では革新的な医療福祉機器開発に繋がる研究開発テーマの抽出に資する情報収集・分析、提言を行うことを目的として、ユーザニーズにマッチした技術開発を促進すべき医療福祉機器のテーマを抽出し、本報告書(129ページ)を作成しました。
■自立生活を支えるロボティックヘッド
本論文(邦文)では、高齢者や身体の不自由な人たちの自立支援のため、自動的に電動車いすに変形できるベッドの特徴について紹介しています。
■介護支援ロボットの実証試験における倫理審査と被験者保護について -排泄介護総合支援ロボット『トイレアシスト』の事例報告-
本論文(和文)では2007年度にNEDO人間支援型ロボット実用化基盤技術開発事業として実施された『トイレアシスト』を研究提唱として、ロボット開発における被験者保護の取り組みについて、事例報告を行っています。
■新技術とヘルスケアのコスト - ロボット支援手術のケース
本論文では、ロボット支援技術のコストについて検討しています。ロボット手術システムは100万ドルから、使用するユニットにより250万ドル位までであるが、現在はほとんどの米国の民間保険会社は、ロボット支援技術のために追加料金を払っていないことを紹介しています。
■手術支援ロボットの開発
産総研では、手術を支援する新しい手として、手術支援ロボットを国内外の医療機関と協同で研究開発しています。このロボットは、アームの先端に放射線照射装置や体内の組織を採取する針などの医療器具を取りつけることが出来ます。
■患者本位の新しい医療システムをめざして 産総研が進める新しい医工連携
産総研では患者本位の高度医療システム(いつでも、どこでも同じ高度な医療を受けられる患者本位の新しい医療体制)の構築を提示しました。本資料ではMRI対応の手術ロボット等の関連する各種技術について紹介してあります。
■平面型ディスプレーを用いた他覚的瞳孔視野計測技術
本論文(和文)では、平面型ディスプレーと赤外線カメラを用いて他覚的に視野を計測する緑内障の早期発見のための視野障害スクリーニングシステムについて紹介しています。
■高齢者・障害者の視覚基盤データを規格化
産総研では弱視を対象として、分かりやすい色の組み合わせを設計するために、弱視の基本色領域のデータ集 技術報告書を作成し、JIS TR S 0004「視標検出視野の加齢変化に関するデータ集」として公表しました。
■脳磁計測技術と医療福祉応用
産総研では脳磁図計測法(MEG)の特徴を生かして、超音波振動子による骨伝導刺激法で超音波が音として知覚されることを実証しました。この技術は高度難聴者のための超音波補聴器の開発に繋がるものと期待されています。
■視覚障害者のための聴覚空間認知訓練システムを無償配布
産総研では視覚障害者が歩行の際に用いる周囲の音の移動や反射などの聴覚空間認知の手がかりを、3次元音響技術を用いて人工的に再現する訓練システムを実用化しました。2013 年4月11日より視覚障害関係者に、この訓練システムのソフトウエアの無償提供を開始しています。
■機器のレビュー:危篤状態の患者の院内輸送
この記事では、危篤状態の患者の院内輸送について、輸送効率および費用対効果の情報を読者に提供するため、危篤状態の患者の院内輸送の現在の文献のレビューを提供しています。
■人間の錯覚を利用して力覚を伝える画期的なインターフェース
産総研では視覚障害者や高齢者を道案内するナビゲーションなどへ応用が可能な『ジャイロキューブセンサス』を開発しました。『ジャイロ キューブ センサス』は、医療、福祉、宇宙から、ゲーム機まで応用可能ということです。
■機器のレビュー:心拍出量を測定するLiDCOプラス法の評価
LiDCOプラスシステムは、連続的に心拍出量を測定する最小限で非侵襲的な技術で、長所と短所があります。このレビューでは、この機器の技術的基礎と臨床応用について紹介しています。
■福祉機器・介護用品の情報が掲載されているホームページ
一般財団法人 保健福祉広報協会のホームページには、近年の福祉機器開発動向を含めた様々な福祉機器・介護用品の情報や、福祉機器関連展示会の情報が掲載されています。
■障害者が自立して住みやすい住環境モデルを提示
産総研では企業と共同で、高速応答性能をもつステレオビジョン技術によるジェスチャーインターフェースや、生活環境で発生する雑音に強く、不明瞭な発話も認識可能な音声認識インターフェースも組み込んだ住環境モデルを提示しました。
■新しいソフトアクチュエーターの医療福祉分野への展開
産総研ではカーボンナノチューブを電極に用いた電気駆動アクチュエータの開発を進め、医療・福祉デバイスへの応用を進めています。このアクチュエータを用いたデバイスは軽量・薄型・フレキシブルで低電圧駆動できるという特徴を有しています。
■高分子アクチュエータを用いたカテーテル
産総研では化学技術戦略推進機構との共同研究によって開発した高分子アクチュエータの応用開発を目指し、ベンチャー企業イーメックス社では、事業化の研究がおこなわれています。また、アメリカのNASAは、産総研で開発された高分子アクチュエータを宇宙探査用ロボット(模型)のワイパーに利用しています。
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