立体映画が世界中で人気を博すなか、臨場感あふれる3D映像への期待が膨らんでおり、3D-TVに対する期待も高まっています。3Dを一般家庭で安心快適に楽しんでもらうためには、人に優しい3D実現の基盤となるガイドラインが必要です。
2009年11月30日より、社団法人 電子情報技術産業協会(以下「JEITA」という)と独立行政法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)は経済産業省から委託を受け、快適3D基盤研究推進委員会を設置し、「快適3D基盤研究推進プロジェクト」を推進して参りましたが、このたび、3Dコンソーシアム(以下「3DC」という)と共同で「3DC安全ガイドライン」、及び業界別、社内向けガイドライン策定のベースとなる「3D文献抄録集」を新たにまとめました。これらに加え、資料集として定評のある1999年6月発行のJEITA「3次元映像のガイドライン試案」を広く公開し、快適な3D普及の一助とすることにしました。
JEITA、産総研、3DCの各ホームページで4月20日より順次公開致します。簡単なアンケートに答えることで、どなたでもダウンロード可能です。
快適3D基盤研究推進委員会では、これらの成果をもとに今後も検討を進め、ISO(国際標準化機構)に年度内に国際標準として提案するとともに、安全ガイドラインの改良も継続的に進めていく予定です。
① 2010年度内に3D映像ガイドライン国際規格原案を作成・提案する。
② 3D生体影響文献抄録集は、定期的に文献情報を登録し、改訂を行う。
③ 3Dの普及状況を見ながら必要に応じて、安全ガイドラインの見直しを行う。