【新規発表事項】
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)の産業技術研究助成事業(予算規模:約50億円)の一環として、独立行政法人産業技術総合研究所の研究員、中坊 嘉宏は、高速ビジョンセンサ(カメラ)を用い、人の存在や位置を確実に検知しロボットを制御する国際安全規格に準拠した日本初の安全センサシステム技術を開発しました。
本技術は、欧州の鉄道安全関連伝送規格EN50159に基づく、人と共存して働くロボットの実現に不可欠な符号化パターンを用いた光マーカーによるセンシングシステムです(図1)。
従来、カメラシステムや画像処理では人を確実に捉えるということが困難であり、もしも人の検出に失敗すればロボットと作業員との衝突事故に直結するため、これまで産業用ロボットは柵囲による人との分離作業を原則としていましたが、本技術を用いると人がロボットに近付くとそれを検知してロボットを停止させることができ、衝突を避けることができます。
また、本技術は国際安全規格や国の安全性ガイドラインに適合し、世界に通用するシステムです。
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