2019/12/27
第8回ものづくり日本大賞経済産業大臣賞及び優秀賞を受賞しました
2019年12月27日、経済産業省が第8回「ものづくり日本大賞」の、経済産業大臣賞、特別賞、優秀賞の受賞者を決定し、産業・社会を支えるものづくり 製造・生産プロセス部門において、産総研から生命工学領域 生物プロセス研究部門 植物分子工学研究グループの松村 健 研究グループ長らが経済産業大臣賞を、また、エレクトロニクス・製造領域 製造技術研究部門の岡根 利光 総括研究主幹らが優秀賞を受賞しました。
ものづくり日本大賞は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきたものづくりを着実に継承し、新たな事業環境の変化に柔軟に対応しながらさらに発展させていくため、ものづくりの第一線で活躍する各世代のうち、特に優秀と認められる方々を顕彰する制度で、2020年1月27日に表彰式等が開催されます。
経済産業大臣賞 製造・生産プロセス部門
受賞件名
植物工場を活用した世界初の動物用医薬品原料の生産技術開発
受賞者
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田林 紀子(ホクサン株式会社)
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松村 健(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)
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五反田 亨(ホクサン株式会社)
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伊藤 亮(ホクサン株式会社)
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青木 隆(ホクサン株式会社)
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一町田 紀子(ホクサン株式会社)
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加賀谷 羽衣子(ホクサン株式会社)
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半澤 卓(ホクサン株式会社)
受賞案件概要
遺伝子組換え植物(イチゴ)によるイヌインターフェロンの量産化及び遺伝子組換え植物専用の革新的な植物工場の開発、さらには、それを原料とした動物薬の実用化に成功。約50~70%の省エネルギー効果、製造コスト1000分の1程度と、これまでの医薬品製造プロセスに劇的な変革をもたらした。
遺伝子組換え植物を利用した医薬品製造事例は世界に数例あるが、培養、有効成分の抽出・精製を不要とした事例は世界初。
あらゆる育成環境の再現を可能とする完全密閉・制御型植物工場
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実用化第1号の動物薬「イヌ歯肉炎軽減剤(インターベリーα)」
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優秀賞 製造・生産プロセス部門
受賞件名
差圧鋳造と3D積層造形の活用による高品質複雑形状砂型鋳物製造プロセスの開発
受賞者
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駒井 公一(谷田合金株式会社)
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砂山 昇(谷田合金株式会社)
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岡根 利光(国立研究開発法人産業技術総合研究所)
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藤井 要(石川県工業試験場)
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谷内 大世(石川県工業試験場)
受賞案件概要
鋳物の部品適用への拡大阻害と生産歩留まり低下の元凶となっていたガスピンホール欠陥抑制を目的に、砂型差圧鋳造技術と3D積層造形砂型製造技術を開発。
従来、切削加工によって製造されていた複雑形状部品の鋳物化に成功し、航空機部品や自動車用試作部品等の薄肉軽量化や製造時間の半減、コストダウンに寄与。
砂型差圧鋳造装置外観
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3D積層造形砂型製造
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航空機用ギアボックス
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関連情報
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