産総研 - ニュース 受賞

2019/10/02

2019年度グッドデザイン賞を受賞しました

GOOD DESIGN AWARAD 2019のロゴ

10月2日に2019年度グッドデザイン賞が発表され、国立研究開発法人産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】の超急性期医療救護訓練キット [トリアージ72]が受賞しました。

グッドデザイン賞は公益財団法人日本デザイン振興会が主催し、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。

今回の受賞対象はJST/RISTEX研究開発成果実装支援プログラムで実施されている「市民と共に進める災害医療救護訓練プログラムの実装」の成果である、医療救護訓練キットを[取り組み・活動のデザイン]として応募したものです。

受賞対象名

超急性期医療救護訓練キット [トリアージ72]

事業主体名(プロデューサー)

国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間情報研究部門 依田育士


受賞対象の概要

大地震などの災害発災後、72時間を想定した訓練を、簡単に、質の高い訓練として実現するための訓練キット。訓練を主催する自治体や病院にとって手軽に入手でき、訓練時は、参加する医療者、自治体職員、市民にとって、医学的に正しい訓練を実施できるようにデザインしている。


審査委員の評価

トリアージの取り組みにリアリティを加えるステッカーなど、様々な工夫によって訓練を実体験に近づけているという意味で、価値のある取り組みのデザインだ。ただ、コミュニケーションデザインやブランディングの視点で見ると、エンターテイメントとしての視点が補われることで、もっと広がるものであるように感じた。公共の取り組みでもあり、展開次第では全国や世界に発信できるものにもなり得るので、少しもったいない。災害時のトリアージ訓練は非常に重要なので、さらに企画を突き詰めていってほしい。