産総研 - ニュース 受賞

2016/04/06

第45回日本産業技術大賞「審査委員会特別賞」を受賞

平成28年4月6日に東京都千代田区のホテルグランドパレスにて第45回日本産業技術大賞 授賞式が行われ、国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)は、日本ゼオン株式会社【社長 田中 公章】とともに審査委員会特別賞を受賞いたしました。

日本産業技術大賞は、1972年(昭和47年)に創設された表彰制度です。その年に実用化された革新的な大型産業設備・構造物や、先端技術の開発、実用化で顕著な成果をあげた企業・グループを表彰し、産業界や社会の発展に貢献した成果をたたえるとともに、技術開発を奨励することを目的としています。

日本産業技術大賞 審査委員会特別賞
「スーパーグロースカーボンナノチューブ量産技術完成」

受賞内容:
産総研は、2004年に革新的なCNTの合成法であるスーパーグロース法(SG法)の基盤技術を開発した。その後産総研と日本ゼオン(株)は、CNTの量産技術開発を進めてきた。さらに、産総研と日本ゼオン(株)は、量産実証プラントの建設を開始し、2011年よりサンプル提供による技術普及活動を進めてきた。2015年11月に日本ゼオン(株)は、産総研との量産実証プラントで得られた技術を活用し、世界で初めてSG法で得られる高品位なCNT(SGCNT)の量産工場を完成させ、次世代の基幹材料の量産を可能とした。


受賞者写真
畠 賢治 ナノチューブ実用化研究センター 研究センター長(左から1番目)、日本ゼオン株式会社 大島 正義 専務(右から1番目)