産総研 - ニュース 受賞

2010/05/17

第42回市村学術賞貢献賞を受賞

受賞者写真

 計量標準管理センター計量標準計画室 室長 加藤 英幸氏は、平成22年4月28日に財団法人新技術開発財団より第42回市村学術賞貢献賞を受賞しました。

 市村学術賞は、大学ならびに研究機関で行われた研究のうち、学術分野の進展に貢献し、実用化の可能性のある研究に功績のあった者に対して授与されます。

受賞テーマ:周期加熱法による熱特性計測技術の開発と先端材料評価技術への応用
研究業績の概要:
 加藤 英幸氏は周期加熱法による熱特性計測技術と材料評価手法の研究に一貫して携わり、企業と連携して実用的な熱特性計測装置の開発までを手掛けました。
 90年代に考案したレーザスポット周期加熱法と、サーモリフレクタンス法や赤外放射測温法による非接触測温方式を組み合わせた2種類の計測装置(局所熱浸透率測定装置と波長可変温度波伝搬分析装置)を開発し、測定対象を大幅に拡げた上に材料評価の機能も付加しました。これらの計測装置が、先端材料関連の産業技術競争力強化や省エネルギー技術開発を支える基盤的な計測評価ツールとして普及することが期待されています。