エネルギー技術研究部門 秋葉悦男副研究部門長は、「水素経済のための国際パートナーシップ(IPHE)」の「技術功績賞」を受賞し、2010年5月17日(月)にドイツのエッセンで開催された授賞式に臨み、同賞を授与されました。
水素経済のための国際パートナーシップ(IPHE : International Partnership for Hydrogen and Fuel Cells in the Economy)とは、2003年に米国エネルギー省が提唱した、水素・燃料電池に係る技術開発、基準・標準化、情報交換等を促進するための国際協力枠組みで、現在、我が国を含む18の国と機関が参加しています。
IPHE では、2006年より、水素経済への移行に貢献した個人、団体、国際プロジェクトを表彰しています。
受賞理由:
秋葉副研究部門長は、約30年前から水素貯蔵材料に関して基礎から応用まで幅広い研究を続けており、特に、企業と共同で世界最高性能の水素吸蔵合金の開発に成功するなど新材料の開発と、材料の「水素雰囲気下その場評価」に関して研究成果を挙げてきました。同氏は水素貯蔵材料に関する主要な国際学会のほとんどでオーガナイザーを歴任するなど、この分野の世界的なリーダーとして活躍しています。また、現在、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の水素貯蔵材料先端基盤研究事業(HYDRO-STAR)のプロジェクトリーダーを務め、基礎基盤研究に基づく高性能材料開発指針を産業界へ提供することを目指して活動を進めています。
今回の受賞は、同氏のこれまでの水素貯蔵材料分野における創造的な成果が評価されたものです。