2010年5月18日にグランドプリンスホテル京都において立石賞の表彰式が行われ、金出武雄特別フェロー(前デジタルヒューマン研究センター 研究センター長)が第1回立石賞特別賞を受賞しました。
立石賞は、立石科学技術振興財団が設立20周年を記念して今年度創設された賞で、特別賞はエレクトロニクスおよび情報工学の分野で、人間と機械の調和の促進に日本発の研究・技術で大きく貢献した個人を顕彰するものです。
授賞テーマ: デジタルヒューマン技術の提唱とその発展への先駆的貢献
対象業績:
ロボティックスおよびコンピュータビジョンの分野で数多くの先駆的業績をあげる中で「人間と機械の調和を実現するためには、“人間のモデルを機械の中に構築すること”すなわち“機械に人間を理解させること”が本質的である」という認識を確立し、それをデジタルヒューマン研究センターにおいて、研究センターの研究員とともにデジタルヒューマン技術というコンセプトに結実させて広範な研究を展開し、かつ若い研究者の育成にも貢献した。
デジタルヒューマン技術は、「人の解剖生理、運動機能、心理的認知レベルを含む人機能の計算機モデルを構築する」ことを目的としたものであり、人に奉仕する全てのシステムが人と調和して適切に機能するためには、「人」がどう反応し行動するかの究明が極めて重要であるという考え方に立脚している。