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計測標準研究部門
臼田孝 主幹研究員 |
計測標準研究部門臼田孝主幹研究員は、財団法人新技術開発財団より第43回市村学術賞貢献賞を受賞しました。
市村学術賞は、大学ならびに研究機関で行われた研究のうち、学術分野の進展に貢献し、実用化の可能性のある研究に功績のあった者に対して授与されます。
なお、表彰式については、東北地方太平洋沖地震による被害の状況等を踏まえ中止されました。
受賞テーマ:振動加速度計測の高精度化と普及
研究業績の概要:
振動加速度計は、自動車の衝突安全性評価や工場の保安管理など、人命や安全に直結する分野で用いられることから信頼性と共に国際整合性が特に問われる計測機器である。臼田孝主幹研究員は振動ノイズの影響を受けにくいレーザ干渉計の考案などにより、振動加速度計の校正装置を開発し、振動加速度の国家標準を確立した。この開発過程において、海外研究機関と共同で国際比較の立案を行うなど、振動加速度計測の国際整合性向上に貢献した。
本研究成果は振動計測の信頼性向上を通じて自動車産業、設備産業、家電機器産業などのわが国主要産業の競争力向上に大きく寄与するものである。また、地震計測など社会の安全基盤を構築する上でも大きな波及効果が期待できる。