工業標準化事業表彰(経済産業大臣表彰)
竹内 浩士(評価部 首席評価役)
[受賞理由]
ISO/TC206(ファインセラミックス)傘下WGのコンビナーとして、日本発の技術である光触媒材料に関する多数の国際規格の制定を主導。また、可視光応答形光触媒材料の性能評価試験方法に関する国際標準協調事業において、アジア10カ国が参画する中、その委員長を務め、アジア各国との協調に多大な貢献。
水原 清司(東研究業務推進室 契約職員*)
*一般社団法人日本エ作機械工業会嘱託として受賞/元 先進製造プロセス研究部門 主任研究員
[受賞理由]
工作機械分野の国際、国内標準化に長年にわたり尽力。特に、我が国工作機械産業の主要輸出製品である旋盤、ターニングセンタ、フライス盤については、JIS原案作成委員会委員長としてJIS整備を強力に推進するとともに、ISO/TC39/SC2(工作機械の精度検査)への国際提案に尽力。また、欧米主導で国際規格が制定されたマシニングセンタ用工具保持具について、我が国の工業会規格をJIS化した上で国際規格に反映させることに尽力、これを成功させ我が国製品の国際市場からの排除を防ぎ国際競争力強化に寄与する等多大な功績。
標準化貢献者表彰(産業技術環境局長表彰)
横井 孝志(ヒューマンライフテクノロジー研究部門 副研究部門長)
[受賞理由]
ISO/TC159(人間工学)のSC3(人体計測と生体力学)国内分科会主査に始まり、現在ではTC159国内対策委員会委員長として、のベ177名にも上る委員会をとりまとめ、これまでに120件を超える国際規格を審議し、国際会議で日本の意見を主張し、 日本提案の国際規格化に貢献。これらの規格のJIS化に際しても、原案作成作業等に貢献。また、他分野の団体が主導する国際規格審議にも参画し、人間工学的知見や国際経験を生かして、その分野の日本提案の国際標準化実現に貢献。
国際標準化奨励者表彰(産業技術環境局長表彰)
Biggs Geoffrey(知能システム研究部門 ディペンダブルシステム研究グループ 主任研究員)
[受賞理由]
生活支媛ロポットに必須となるソフトウェアの標準化に貢献。ソフトウェア技術に関する国際標準化団体であるOMGにおいて、ロボット用ソフトウェアのモジュール化の枠組み、位置・測位標準、人とロポットとの相互作用標準の3つの仕様策定に貢献し、枠組み仕様の改訂を議長としてとりまとめた。現在、システムを停止させずに、システムを構成するモジュールを組み替える標準策定を目指している。本年からはISO/TC184/SC2/WG7 (パーソナルケアロボットの安全性)における国際標準化活動にも参加し、今後の更なる活躍が期待される。
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