産総研:ニュース

お知らせ記事2020/03/02

「日立造船-産総研 循環型クリーンエネルギー創出連携研究室」を設立

ポイント

  • 産総研の保有する設備、評価・解析技術と、日立造船株式会社のものづくりやエンジニアリング技術の融合によりSDGs達成に向けたイノベーションを推進

概要

国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」)と日立造船株式会社【取締役会長兼社長 谷所 敬】(以下「日立造船」)は、2020年3月1日に、産総研 エネルギー・環境領域内に「日立造船-産総研 循環型クリーンエネルギー創出連携研究室」(以下「連携研究室」)を設立しました。

連携研究室では、産総研の保有する技術と日立造船のコア技術を組み合わせ、オープンイノベーションによる研究開発を行います。産総研と日立造船は、本協業により、SDGsなどの世界的な時代の潮流にマッチしたクリーンエネルギーの創出を通じて幅広く社会に貢献するとともに、多様化する顧客ニーズに対応したサービス・製品づくりを目指してまいります。

集合写真

左から:日立造船 近藤環境事業本部開発センター長、山本常務取締役、 産総研 中鉢理事長、小林理事


背景

地球規模での環境・経済の急速な変化・転換により、必要とされる技術・製品・サービスはますます多様化しています。企業が顧客満足度の高いサービス・製品を提供し続けるためには、顧客も十分に認識できていない潜在的なニーズに対して、より迅速に、より優れた差別化技術を構築する必要性が高まってきています。


連携研究室の体制

今回設立する連携研究室は、産総研のつくばセンターに拠点を置き、「クリーンエネルギー」創出のための研究開発を遂行します。産総研の保有するエネルギー回収・貯蔵技術やそれらに関する設備、分析・評価技術と、日立造船が保有するものづくりやエンジニアリングの技術を融合して、研究開発を行います。また、連携研究室における両者の人材や技術の緊密な交流によって、社会ニーズにマッチした先進技術をタイムリーに開発します。

  • 名称: 日立造船-産総研 循環型クリーンエネルギー創出連携研究室
  • 場所: 産総研 つくばセンター
  • 連携研究室長: SHARMA Atul (産総研 創エネルギー研究部門)

用語の説明

◆連携研究室
企業のニーズに、より特化した研究開発を実施するため、その企業を「パートナー企業」と呼び、パートナー企業名を冠した連携研究室(冠ラボ)を産総研内に設置している。パートナー企業は研究者・研究資金などを、産総研は研究者・研究設備・知的財産などの研究資源を提供し、パートナー企業からの出向研究者と産総研からの研究者が共同で研究開発に取り組んでいる。[参照元へ戻る]