国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)【理事長 石村 和彦】、米沢市【市長 近藤 洋介】及び国立大学法人 山形大学【学長 玉手 英利】は、「米沢市・山形大・産総研 融合材料サステナブルプロセス ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ(SHyMaP-BIL: Sustainable Hybrid-Materials Process Bridge Innovation Laboratory;シャイマップ・ビーアイエル)」【プロジェクトマネージャー 石坂 孝之】のキックオフイベントを開催し、SHyMaP-BILの活動を開始いたしました。
ブリッジ・イノベーション・ラボラトリ(BIL)は、企業ニーズを核として、産総研と地域大学が持つ研究シーズを用いた共同研究等を実施する連携体制であり、SHyMaP-BILは全国で4例目、東北地域では初となります。
米沢市には、伝統的な繊維産業から、先端的なエレクトロニクス産業に至るまで、多様な分野のものづくり企業が多く立地しています。市内のものづくり企業は、米沢ものづくり振興協議会のもと、製造業の付加価値向上に注力し、「材料の融合」による機能複合化を志向した製品開発や高効率・省エネなサステナブル製造プロセスの開発を進めています。一方で、これらに必要な材料・プロセスの一体的な開発を完遂できる中堅・中小企業は少なく、顧客ニーズに沿った材料・プロセスの開発や複雑化した材料・プロセスにおける要因究明等に課題を抱えています。
SHyMaP-BILでは、産総研東北センター/つくばセンターと山形大の研究拠点にて、サステナブルなものづくり産業への転換に貢献する融合材料プロセスを開発するとともに、3機関が連携して米沢市とその周辺地域のものづくり企業を技術的に支援するため、2025年10月28日に覚書を締結いたしました。
(1)活動内容
融合材料プロセスに関する共同研究・事業化支援、これらに関する広報活動、米沢市及び周辺地域の地域課題やニーズを収集するための連携活動など
(2)プロジェクトマネージャー(運営総括)
石坂 孝之(産総研 化学プロセス研究部門 フロー合成システム研究グループ 研究グループ長)
(3)始動時の研究テーマ
有機-無機融合材料の連続製造プロセスの開発、プロセスインフォマティクス技術の導入による材料の高度化・製造プロセスの効率化、材料機能評価の支援
(4)各機関の役割
・研究活動は産総研(東北センター、つくばセンター)と山形大学が連携して実施
・連携広報活動は米沢市と連携して、米沢市内の拠点で推進
・地域企業との連携調整は、米沢市の主導のもと3機関で協力して実施
(5)SHyMaP-BIL連絡先
メールによる問い合わせや技術相談窓口を開設
E-mail:M-SHyMaP-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)
2025年12月3日、米沢市内(グランドホクヨウ)にてキックオフイベントを開催いたしました。SHyMaP-BILの活動についての紹介や「地域からのイノベーション創出への挑戦」をテーマにしたトークセッション、研究者と地元企業とのポスター交流会を行い、地元企業からはSHyMaP-BILに対する期待のメッセージをいただきました。
キックオフイベント会場の様子
|
キックオフイベント会場の様子
|
SHyMaP-BILのロゴ紹介にて
(左から産総研 石村理事長、米沢市 近藤市長、山形大学 玉手学長)
|
BIL活動紹介をする 産総研 石坂プロジェクトマネージャー
|

トークセッションの様子 |
|
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
ブランディング・広報部 報道室
E-mail:hodo-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)