国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 石村 和彦】(以下「産総研」という)人間拡張研究センター【センター長 持丸 正明】は、産総研コンソーシアムとして「拡張体験デザイン協会」を2022年6月1日に設立しました。
生活空間のデジタルトランスフォーメーション(DX)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)、スマートシティ、メタバースなど、現実の生活空間とサイバー空間とそれらを融合したサイバーフィジカル社会は、現実空間の制限を受けないダイナミックでインタラクティブな次世代の体験産業を創出し、より安全で快適な生活を可能にすると期待されています。
しかし、そうしたサイバーフィジカル空間における新しい体験が生活者にとって安全で効果的であるかを判断することは難しく、体験を拡張するコンテンツ、サービス、デバイス、インフラ等に対する不安が拭い切れていません。こうした社会課題を解決するための産学官連携によるオープンイノベーション・エコシステムとして、産総研コンソーシアム「拡張体験デザイン協会」を設立しました。
本協会は、サイバーフィジカル社会における生活者の安全で快適な体験をデザインする「拡張体験デザイン」のための評価手法の確立、および普及を目的としています。具体的には、情報・製品・空間・サービスなどをサイバー空間の中でバーチャルに社会実装し、生活者の認知行動への影響を分析評価することで、効果の科学的検証による体験価値の見える化と向上を推進し、サイバー空間および現実空間におけるQuality of Lifeの向上と、体験産業における我が国の国際競争力の強化に貢献します。
企業、自治体、標準化団体、およびアカデミックな観点から活動にご協力いただける参加機関を募集し、会員機関とともに活動を推進していきます。募集および今後の活動についての詳細は、拡張体験デザイン協会公式ホームページにて発信する予定です。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 拡張体験デザイン協会 問い合わせ窓口
E-mail:M-contact-daax-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)