国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)、国立研究開発法人 理化学研究所(以下、理研)、国立研究開発法人 情報通信研究機構(以下、NICT)は、人工知能(AI)の研究開発に関する統合的・統一的な情報発信や、AI研究者間の意見交換の推進などを行い、日本のAIの研究開発などの連携の機会を提供する“人工知能研究開発ネットワーク(以下、本ネットワーク)”を、12月16日に設立しました。
本ネットワークは、AIの研究開発などに積極的に取り組む大学・公的研究機関などを利用会員とし、産総研、理研、NICTを中心とする運営体制(事務局:産総研)で活動を推進していきます。本ネットワークの会長には、AI戦略実行会議構成員・AIステアリングコミッティー座長(株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長) 北野 宏明氏が就任しました。
人工知能研究開発ネットワークの概要
名称 |
人工知能研究開発ネットワーク |
設立日 |
2019年12月16日 |
目的 |
日本のAIの研究開発などの活性化 |
中核会員 |
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以下3機関(2019年12月16日現在)
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国立研究開発法人 産業技術総合研究所
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国立研究開発法人 理化学研究所
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国立研究開発法人 情報通信研究機構
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わが国のAI関連の研究力をさらに向上させ、研究成果の社会実装を推進するためには、大学・公的研究機関などがそれぞれの強みを発揮しつつ、相互に連携・補完していくことが重要です。このような認識の下、「統合イノベーション戦略2019」(令和元年6月21日閣議決定)、「AI戦略2019 ~人・産業・地域・政府全てにAI~」(令和元年6月11日統合イノベーション戦略推進会議決定)(注)において、AI研究開発に積極的に取り組む大学・公的研究機関と連携した「AI研究開発ネットワーク」を構築し、その事務局を産総研が担うこととされました。
その後、内閣府が主導するAI戦略実行会議1のもとに設置された「AIステアリングコミッティー」2での検討を踏まえ、12月16日に人工知能研究開発ネットワーク設立役員会を開き、会長として、AI戦略実行会議構成員であり、AIステアリングコミッティー座長である北野 宏明氏(株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長) が指名されました。今後、統一ウェブサイトを使った国内外への情報発信やAI研究者間の意見交換の推進、シンポジウム開催などを通じて、日本のAIの研究開発などを活性化させていきます。
2019年度中に本ネットワークの統一ウェブサイトなどを構築し、情報発信などに係る本格的な活動を開始します。また、本ネットワークを通じた情報発信などを利用頂く利用会員として、人工知能に係る研究開発など等の取り組みを行う大学・公的研究機関などを対象に入会の募集をします。