国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)と和歌山県【知事 仁坂 吉伸】は、相互協力を促進するための協定を平成29年2月14日に締結した。
協定を通じて産総研と和歌山県は、国内外の様々な技術シーズも活かして、新事業への展開を目指す和歌山県内の企業を連携して支援し、コネクターハブ企業やニッチ分野で高いシェアを有する企業の創出を図ることにより、国および和歌山県の産業振興と地域の発展に寄与する。
産総研は、和歌山県において企業連携・橋渡しを効果的かつ効率的に行うため、公設試験研究機関などとの連携により地域企業とのマッチング活動を実施してきた。しかし現時点で県内企業と産総研との連携実績数は限られている。本協定により「第二次和歌山県産業技術基本計画(平成27年10月)」における戦略的8分野の鍵となる3つの技術領域(材料・化学、計測・制御、IT・IoT・3Dデータ活用)を中心に、両者が連携して企業支援を加速させる。
産総研は、県内公設試験研究機関などとの連携によりマッチング活動を充実させ共同研究などを通じ研究開発支援などを、和歌山県は、各種助成事業などによる共同研究などへの支援やコネクターハブ企業やニッチ分野で高いシェアを有する企業となりうる候補企業の発掘などを推進し、相互協力して県内企業における新産業創出に貢献する。県工業技術センター技術展示室には「産総研 常設展示スペース」を開設し、協力して情報発信を行う。