香川県と国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という。)は、我が国および香川県の健康関連や先端ものづくりなどの成長分野をはじめとした産業の振興と、活力のある個性豊かな地域社会の形成・発展に寄与することを目的として、平成27年4月21日に連携・協力に関する協定を締結。
協定に基づき、香川県と産総研の連携・協力のもと、共同研究開発や県内企業などへの技術開発支援、ネットワークの形成・人材育成・人材交流、情報発信・成果普及などに取り組む。
(1)共同技術開発・研究協力及びその成果等による産業振興
(2)県内企業などへの技術開発支援
(3)ネットワーク形成・人材育成・人材交流
(4)情報発信・成果普及等
(1)共同技術開発・研究協力及びその成果等による産業振興
香川県公設試験研究機関及び県内企業と産総研は共同研究開発により、産業用ロボットによる生産イノベーション、炭素繊維複合材料の利活用、3D積層造形技術による次世代ものづくり基盤技術の開発などの産業振興に係る課題に取り組む。
健康状態を診断するための診断装置・センサー等の開発、オリーブをはじめとする食品の抗酸化能や免疫活性などの様々な機能性を体系的に評価する手法の開発や、これを活用した商品開発などの健康関連・食品産業の振興に係る課題に取り組む。
(2)県内企業などへの技術開発支援
香川県産業成長戦略に基づき、ものづくり基盤技術の強化や成長分野進出に関心のある県内企業の育成に向けて、産総研・香川県・(公財)かがわ産業支援財団が、企業訪問を行い、県内企業の有望技術の発掘や技術課題の解決と技術力向上を図る。
協力・連携事項を具体的かつ円滑に実施するため、産総研・香川県・関係機関等から構成される連携推進委員会を設置し、有望技術の発掘から事業化までの切れ目のない企業への支援を行う。
(3)ネットワーク形成・人材育成・人材交流
香川県の産学官連携ネットワーク(「かがわ次世代ものづくり研究会」、「かがわ健康関連製品開発フォーラム」、「かがわエネルギー産業フォーラム」等)と、産総研の研究開発人材ネットワークとの連携により、次世代成長分野の企業人材と研究人材との交流の場を確保し、企業ニーズに即した技術開発課題に共同で取り組む。
県公設試験研究機関職員の産総研での技術研修を実施するとともに、連携推進委員会において産学官連携のもと切れ目のない企業への支援活動を行い、県公設試験研究機関と産総研の橋渡し機能を強化する。
また、産業振興・技術開発支援等に係るセミナー・シンポジウムを共同開催するとともに、講師を相互に紹介するなど人材育成・人材交流に努める。
(4)情報発信・成果普及等
①情報発信・研究成果の普及
香川県と産総研が連携し、産総研及び県公設試験研究機関を紹介するセミナー・シンポジウム等を開催するなど、さまざまな機会をとらえて情報を発信する。また、産総研の講演会の開催や、県公設試験研究機関の成果発表や一般公開の実施等について周知し、研究成果の普及や各機関の取組みの広報を行う。
②県公設試験研究機関と産総研との研究協力
県公設試験研究機関と産総研は、研究施設・設備の相互利用を行うなど、研究協力に努める。