より効果的・効率的な研究開発体制の実現に向け、平成26年4月1日より、研究推進組織を以下の通り変更した。
既存の42研究ユニットのうち4研究ユニットを廃止し、4研究ユニットを新設して、42研究ユニット(内訳:研究部門22、研究センター20)とする。
1.ライフサイエンス分野
1) 糖鎖創薬技術研究センター(つくばセンターに設置)【新設】 (別紙1【PDF:272KB】)
糖タンパク質や糖鎖に基盤をおく創薬技術開発を推進するため、糖鎖創薬技術研究センターを設立する。
<ポイント>
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日本は伝統的に糖鎖生物化学の研究者が多く世界的研究水準が高い
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糖鎖を医療技術に応用しようとする動きは世界に先駆けた試み
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従来の研究手法では解決し得ない独自の創薬技術で日本の創薬活動を活性化する
2) ゲノム情報研究センター(臨海副都心センターに設置)【新設】 (別紙2【PDF:535KB】)
高度な診断・医療を目指したゲノム情報解析技術、ならびに効率的な物質生産を目指したゲノム設計技術を開発するため、ゲノム情報研究センターを設立する。
<ポイント>
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医学研究や臨床の基盤技術となるゲノム異常の検出法および疾病因子の推定法を開発する
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ゲノムデータのプライバシー保護技術の開発によりゲノム情報の利用を推進する
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効率的物質生産を可能にするゲノム設計の基盤技術を開発する
2.ナノテクノロジー・材料・製造分野
1) グリーン磁性材料研究センター(中部センターに設置)【新設】 (別紙3【PDF:466KB】)
わが国の製造産業において必要不可欠なバルク磁性材料の開発技術の発展に向けて、重希土類を用いない高性能永久磁石の開発、低鉄損軟磁性材料の開発、磁気冷凍材料を用いたフロン類ガスが不要な冷凍システム構築のため、グリーン磁性材料研究センターを設立する。
<ポイント>
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重希土類元素フリーのバルク永久磁石を開発する
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磁気冷凍材料を使用した新冷凍システムを開発する
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資源問題、環境問題、エネルギー問題を解決する新たな磁性材料を開発する
3.地質分野
1) 活断層・火山研究部門(つくばセンターに設置)【新設】 (別紙4【PDF:231KB】)
2011年東北地方太平洋沖地震後の社会ニーズの増大に対応し、地質学に基づく地震・火山・長期地質変動の研究を強化するため、活断層・火山研究部門を設立する。
<ポイント>
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地質学に基づく地震・火山・数十万年単位の長期地質変動の研究を一元的に推進する
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地震・火山噴火の被害の軽減、放射性廃棄物処分の安全規制に役立つ情報を提供する
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アジア地域の地震火山情報整備の国際的な中核拠点となることを目指す
(参考) 廃止する研究ユニット
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燃料自動車技術研究センター
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糖鎖医工学研究センター
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生命情報工学研究センター
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活断層・地震研究センター