産業技術の向上・国際競争力の強化に取り組む産総研、NEDOと、先端産業の集積を目指す埼玉県は先端産業へ参入する中堅・中小・ベンチャー企業を連携して支援します。
埼玉県の中堅・中小・ベンチャー企業について、オープン・イノベーションによる成長を促進することにより、先端産業の育成と集積を図ります。
このため、産総研(技術課題への技術指導等)、NEDO(研究開発への助成や内外の技術情報の提供等)及び埼玉県が連携して企業を支援します。具体的には、例えば以下のような取組を実施します。
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産総研とNEDOは連携し、埼玉県の中小企業等から相談のあった技術課題に対して、技術指導や共同研究、技術情報の提供等を通して解決を支援します。
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埼玉県は、産総研と埼玉県の中堅・中小企業等による共同研究に助成を行います。
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埼玉県は、NEDO等の支援を受けたベンチャー企業等のうち、埼玉県に開発や製造の拠点を設ける企業に対して、製品開発や事業拡大を機動的に支援します。
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NEDOはネットワークを活かして国内外の最先端の技術シーズを広く探索します。埼玉県は全国から研究者や技術者等が集まる研究サロンを設置し連携します。
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調印式の様子
左より: 産総研 中鉢理事長、 経済産業省 田中政務官、 埼玉県 上田知事、 NEDO 古川理事長 |
1 協定の名称
「独立行政法人産業技術総合研究所、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構と埼玉県との先端産業の育成に関する協定」
2 協定の目的
国内外の様々な技術シーズを活かして事業化を行う中堅・中小・ベンチャー企業を連携して支援し、オープン・イノベーションを通じた先端産業の育成を図ることにより、我が国の経済発展に寄与することを目的とします。
3 協定締結日等
(1)日時 2月10日(月) 午前11時30分~12時
(2)場所 埼玉県知事公館
さいたま市浦和区常盤4-11-8
(3)出席者 経済産業大臣政務官 田中良生
(独)産業技術総合研究所 理事長 中鉢良治
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構 理事長 古川一夫
埼玉県知事 上田清司
4 各々の主な役割
支援する開発テーマの選定から実用化開発、製品化、生産までのプロセスのうち、産総研とNEDOは基礎研究から製品化までの段階を中心に開発を支援します。埼玉県は実用化開発から具体的な製品開発、工場立地、生産までの後段のプロセスを中心に幅広く機動的に支援します。
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産総研:技術課題への助言、技術導入・課題解決に必要な研究開発の支援、受託・共同研究等
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NEDO:国内外の技術シーズの探索、技術の事業化戦略に関する助言、実用化開発への助成等
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埼玉県:産総研と企業との共同研究や産学連携による研究開発の支援、実用化開発や製品開発への助成、事業化、企業立地に関する支援、先端産業研究サロンの運営等